【授業の目的】
小中高の連携及び数学的活動の視点から、中学校及び高等学校数学科において扱われる教材の内容とその背景にある数学的内容を分析し、数学科における教材を開発するとともに、その教材を用いた学習指導案を作成し、授業を行うことができるようになる。
【授業の到達目標】
中学校及び高等学校の数学教育に係って、小中高の連携及び数学的活動の視点から、教材の内容とその背景にある数学的内容を分析し、適切に指導する方法を身に付けることができる。【技能】
【授業概要(キーワード)】
数学教育,教材の数学的背景,数学科の指導
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:26~50% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:26~50% C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:26~50% D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:26~50% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:26~50% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:26~50%
【科目の位置付け】
中学校・高等学校教諭免許状取得のための選択科目。地域の教育及び文化創生のために修得すべき専門的知識を身に付けるためのものである(地域 教育文化学部のディプロマ・ポリシー)。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
【授業計画】
・授業の方法
講義のみならず、各回の授業内容に即した課題に対して考察を行うといった演習を含めて展開する。また、中学校あるいは高等学校数学科における教材を題材とした指導案をグループで作成し、指導案の発表会を行い、優れた指導案を作成したグループの代表者に模擬授業を実施してもらう。
・日程
第1回:カリキュラム上での本授業の位置付け、授業の進め方 第2回:小学校「数と計算」領域に関する講義及び教材研究、中高数学科との連携 第3回:小学校「図形」領域に関する講義及び教材研究、中高数学科との連携 第4回:小学校「測定/変化と関係」領域に関する講義及び教材研究、中高数学科との連携 第5回:小学校「データの活用」領域に関する講義及び教材研究、中高数学科との連携 第6回:発達段階に応じた教材づくりの事例及び情報機器の活用法(オープンエンドアプローチ) 第7回:発達段階に応じた教材づくりの事例及び情報機器の活用法(what-if-not方略) 第8回:数学的活動を踏まえた教材の在り方,教材開発における情報機器の活用法 第9回:数学的活動を視点とした授業分析と考察,授業における情報機器の活用法 第10回:数学的活動の授業への位置付け,数学的活動における情報機器の活用法 第11回:学習指導案の意味と作成方法 第12回:数学教育の今日的課題と生徒の実態、テーマの設定、グループ編成 第13回:教材の開発と学習指導案作成の演習 第14回:教材と学習指導案の発表会 第15回:模擬授業と事後検討会
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
他受講者とのコミュニケーションを踏まえ,授業内容について多面的に思考できるよう主体的に授業に取り組む。また,グループワークにも積極的に取り組む。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
『中学校学習指導要領解説 数学編』、『高等学校学習指導要領解説 数学編 理数編』の該当する箇所を読み、内容を理解する。授業で扱った教材について分析し,その教材を用いた授業展開を具体的に考える。宿題として課された問題は必ず行っておくこと。準備学修に必要な学修時間の目安:1時間/週
【成績の評価】
・基準
背景となる数学的内容について理解していること、教材の内容とその指導方法について理解していること、及び学習の目標に即した教材を開発し、その教材を適切に活用した学習指導案を作成できることを合格の基準とする。
・方法
模擬授業の実際,レポートの評価項目(50%ずつ)の得点の合計をもって評点とする。
【テキスト・参考書】
テキスト:『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 数学編』、『高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 数学編 理数編』(文部科学省) その他の資料については,必要に応じて授業時に紹介,配布する。
【その他】
・学生へのメッセージ
積極的に授業に参加してください。理解できないことがあれば,すぐに質問する姿勢を身に付けましょう。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を平林研究室(2号館4階431)において,月曜日~金曜日の12:10~13:00の間に設けます。会議や出張等で不在にすることもあるため,確実に面談したい場合は,WebClassのメッセージ機能等を使って事前に予約をお願いします。
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