化学概論
 Introduction to Chemistry
 担当教員:後藤 みな(GOTO Mina)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科児童教育コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
本授業では、原子の構造や物質の三態など、化学の基礎的な内容について理解するとともに、化学および科学的な視点や考え方を習得することを目的とする。授業では、原子の構造や物質の三態変化、酸と塩基、化学平衡、酸化と還元、有機化学基礎に関する内容について解説するとともに、原子の探究の歴史といった、化学史上重要な発見・展開について説明する。その上で、基本的な計算問題に取り組むことで、化学的な思考力の強化を図る。

【授業の到達目標】
本授業を受講した学生は、原子、物質の三態、酸と塩基、化学平衡、酸化と還元、基礎有機化に関する基礎的な知識を記述することができる【知識・理解】

【授業概要(キーワード)】
原子、物質の三態、酸と塩基、化学平衡、酸化と還元、基礎有機化

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
本授業は化学の基本的、かつ専門的な知識を身に付けるものである。また教科に関する科目(中学校及び高等学校 理科)の必修科目である。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに

【授業計画】
・授業の方法
原子、物質の三態、酸と塩基、化学平衡、酸化と還元、基礎有機化の基本的な知識をスライドやプリントを用いて説明する。その後、専門的な内容も解説する。受講生は計算問題にも取り組む。
・日程
第1回:ガイダンス(講義の内容・化学とは・化学を学ぶとは)
第2回:原子Ⅰ(化学の歴史・古代中世の人々が考えた原子・錬金術・原子の構造1)
第3回:原子Ⅱ(原子の構造2・周期律・元素の発見物語)
第4回:原子Ⅲ(周期律と電子配置・原子を観る)
第5回:物質の三態Ⅰ(気体・液体・固体)
第6回:物質の三態Ⅱ(気体の法則)
第7回:物質の三態Ⅲ(液晶・擬結晶・溶液)
第8回:酸と塩基Ⅰ(酸とは・塩基とは・pH)
第9回:酸と塩基Ⅱ(中和滴定・滴定曲線・指示薬)
第10回:化学平衡(弱酸・弱塩基・溶解度積)
第11回:酸化と還元Ⅰ(酸化とは・還元とは・イオン化傾向)
第12回:酸化と還元Ⅱ(標準酸化還元電位・電池・電解)
第13回:基礎有機化学Ⅰ(有機化学とは、基礎有機化学)
第14回:基礎有機化学Ⅱ(有機化合物の構造・異性体・混成軌道)
第15回:基礎有機化学Ⅲ(有機化合物の反応機構)
定期試験

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
プリント・資料を配るので、授業前に、重要な概念等を調べた上で受講すること。授業後は、学習内容を整理すること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
高等学校までに学習した化学の内容を整理・理解しておくこと。当日学習したことを整理し、さらに理解度を深めること。予習・復習に必要な学修時間の目安は、それぞれ1時間/週である。

【成績の評価】
・基準
設問に対し正しい解答を与えているか、解答が論理的に記述されているかを合格の基準とする。
・方法
主として期末試験の結果(80%)に基づくが、授業の際に与える課題の提出状況(20%)など考慮して総合的に評価する。

【テキスト・参考書】
テキスト、参考書は指定しない。単元ごとに必要に応じて資料を配付する。

【その他】
・学生へのメッセージ
高校で化学を履修していなくてもわかるように授業を進めていきますが、高校までの化学の勉強を一度復習してから受講してください。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」は後藤研究室(地教2号館5階)において、原則、木曜日の13:00-14:30とします。

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