化学実験
 Experiments in Chemistry
 担当教員:後藤 みな(GOTO Mina)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科児童教育コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:実験
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
化学実験を経験し、化学の基本原理を理解し、器具や薬品の取り扱い、基本的操作、化学的考察ができるようになることを目的とする。

【授業の到達目標】
(1) 化学反応を実体験し、化学の基本原理を記述することができる【知識・理解】
(2) 化学実験の基本的操作を行うができる【技能】
(3) 起きた現象を化学的に考察することができる【技能】

【授業概要(キーワード)】
基礎化学、分析化学、無機化学、有機化学、実験操作、データ処理

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:26~50%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:26~50%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この授業は、化学の基本原理を理解し、化学実験の操作や分析方法等の専門的技能を身につけるものである。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに

【授業計画】
・授業の方法
各種実験を行い、基本的な実験操作、データの取得方法を習得する。またレポートを通して実験データの処理方法や化学的な考察の方法について学ぶ。
・日程
第1回:ガイダンスⅠ(講義の内容の説明・化学実験をするにあたって)
第2回:ガイダンスⅡ(安全教育)
第3回:基礎化学実験Ⅰ(実験器具の使用法)
第4回:基礎化学実験Ⅱ(試薬作り)
第5回:無機化学実験Ⅰ(無機半微量定性分析とは・特殊器具の使い方習得)
第6回:無機化学実験Ⅱ(第Ⅰ族の分析操作・確認操作)
第7回:無機化学実験Ⅲ(無機半微量定性分析・第Ⅱ族前半・分析操作)
第8回:無機化学実験Ⅳ(無機半微量定性分析・第Ⅱ族後半・確認操作)
第9回:無機化学実験Ⅴ(無機半微量定性分析・第Ⅲ族前半・分析操作)
第10回:無機化学実験Ⅵ(無機半微量定性分析・第Ⅲ族後半・確認操作)
第11回:無機化学実験Ⅶ(無機半微量定性分析・第Ⅳ族前半・分析操作)
第12回:無機化学実験Ⅷ(無機半微量定性分析・第Ⅳ族後半・確認操作)
第13回:無機化学実験Ⅸ(無機半微量定性分析・未知試料前半・第Ⅲ族の分析操作と確認操作)
第14回:無機化学実験Ⅹ(無機半微量定性分析・未知試料前半・第Ⅳ族の分析操作と確認操作)
第15回:分析化学実験(中和滴定Ⅰ)
第16回:分析化学実験(中和滴定Ⅱ)
第17回:有機化学実験Ⅰ(有機化合物の定性分析・分析操作)
第18回:有機化学実験Ⅱ(有機化合物の定性分析・確認操作)
第19回:有機化学実験Ⅲ(エステルの合成)
第20回:有機化学実験Ⅳ(色素の合成)
第21回:有機化学実験Ⅴ(合成医薬品の合成)
第22回:有機化学実験Ⅵ(有機化合物の再結晶・融点測定)
第23回:有機化学実験Ⅶ(フルオレセインの合成)
第24回:有機化学実験Ⅷ(ルミノールの合成)
第25回:有機化学実験Ⅸ(ペーパークロマトグラフィー)
第26回:有機化学実験Ⅹ(薄層クロマトグラフィー)
第27回:物理化学実験Ⅰ(分子量の決定・Dumas法による測定)
第28回:物理化学実験Ⅱ(分子量の決定・コンピュータによるデータ処理)
第29回:物理化学実験Ⅲ(比色定量・分光器の取り扱い法・標準試料作製)
第30回:物理化学実験Ⅳ(比色定量・検量線の作成・コンピュータによるデータ処理・試料の測定)
奇数回とそれに続く偶数回(例:第1回と2回)は同一日に行う。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
教員の指示に従い安全に留意すること。積極的な態度で実習にのぞむこと。遅刻厳禁。実験着着用のこと。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
テキストや配布資料を精読し、実験の内容を理解しておくこと。実験結果を整理し、理解度をさらに深めること。

【成績の評価】
・基準
レポート・ワークシートに正しく記入できているか、化学的に考察できているか、実験中に行う質疑応答が正しいかを加味して評価する。
・方法
主として実験レポートの評価(80%)に基づくが、実験時のワークシート(20%)など考慮して総合的に評価する。

【テキスト・参考書】
「無機半微量分析 第2版」(東京化学同人) 松浦二郎・西川 勝・栗村芳実 著
各回もしくは単元ごとに補助資料を配布する。
参考書・参考資料等 特になし。参考書はガイダンス及び単元開始時に指示する。必要に応じプリント・資料を配布する。

【その他】
・学生へのメッセージ
高等学校で化学を履修していない方でもわかるように実験の説明をします。実験を安全に行うために、実験着を着用の上、足全体を覆うスニーカーなどを履いてきてください。サンダルやヒールのある靴では受講できませんので注意してください。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」は後藤研究室(地教2号館5階)において、原則、木曜日の13:00-14:30とします。

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