【授業の目的】
中学校理科及び高等学校の「生物基礎」・「生物」の授業の中で、実際に生物分野の実験を行う際に大いに役立つように、生物分野の代表的な実験や新たに開発されたばかりの生物実験をこの授業で行ってみる。
【授業の到達目標】
中学校理科及び高等学校の「生物基礎」・「生物」の授業において、教科書に記載されている生物分野の実験を自分なりに一部変更したり改善したりして、それを生徒に行わせることができるようになる。また、自分で生物分野の実験を新たに開発し、それも生徒に行わせることができるようになる。そして、これらの生物分野の実験を生徒たちが行うことで、生物学に興味を持たせることができるようにする。
【授業概要(キーワード)】
細胞分裂、植物の構造、動物の構造、生物の捕獲法、植物の生理、環境保全のための測定、 酵素反応、発酵
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%
【科目の位置付け】
中学校・高等学校の理科の教員免許状を取得するために必修の科目
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに 14.海の豊かさを守ろう 15.陸の豊かさも守ろう
【授業計画】
・授業の方法
Webclassを通じて実験内容を示した資料および補助データを配布します。それらを参考にしながら各自が実験を行います。不明な点は教員に質問してください。
・日程
第1回:(オリエンテーション)、光学顕微鏡のメンテナンス、マイクロメーターの使い方、浸透圧の測定【タマネギの表皮細胞】 第2回:体細胞分裂の観察【タマネギの根】 第3回:だ腺染色体の観察【アカムシユスリカ】 第4回:無性生殖【セイヨウタンポポ】 第5回:土壌中の動物捕獲装置の設置 第6回:土壌中の動物の観察 第7回:維管束の観察【シュンギク、ニンニク、クレソン、アスパラガス】 第8回:葉の構造【ツバキ、トウモロコシなど】 第9回:蒸散量の測定【アジサイ】 第10回:ピペットの操作方法、アルブミンでの標準直線の作製 第11回:水中のリン酸の定量 第12回:野外活動での注意点、魚類捕獲の事前準備 第13回:魚類/甲殻類の捕獲【アブラハヤ、フナ、アメリカザリガニなど】 第14回:ニジマスの解剖、ヨーグルト作製 第15回:ヨーグルトの評価、DNAの抽出
以上を予定しているが、天候や実験材料の入手困難などの理由で、一部変更する可能性もある。なお、【 】は、使用する実験材料を示す。
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
配布資料の理解するだけでなく、必要事項や気づいた点をノートに筆記するなどして深い学習につなげてください。実験によっては数名のグループで行うことがありますので、他者に配慮した行動を心掛けてください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
配布資料や自身で作成したノートを見直すなどふりかえりが重要となります。
【成績の評価】
・基準
提出された各レポートの点数を集計…計100点満点 授業参加状況が悪い場合は、上記から減点することもある。
・方法
毎回ごとにレポートを書いて提出し、その内容と出席状況を総合的に判断して評価する。
【テキスト・参考書】
特にありません。受講学生が理解しやすい資料を担当教員が準備して、それを配布します。
【その他】
・学生へのメッセージ
汚れても良い服装(白衣等)で来てください。各人の実験の進行速度によっては、授業の終了予定時間(17:50)までに終わらないことがあります。 高校で「生物基礎」・「生物」を学んでいない学生にも理解できるようわかりやすい説明を心掛けますが、理解できない点は適宜質問してください。
・オフィス・アワー
授業時間外に質問があれば地教2号館5Fの滝澤研究室を訪問してください。確実に面談したい場合は、事前に連絡ください。連絡先は授業内でお知らせします。
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