【授業の目的】
英語学についての理解を深めることを目的として、(1)英語学の目的・進め方、(2)各領域においてこれまでに得られた基礎的な知見について学習します。
【授業の到達目標】
(1)英語学を含むことばの研究の目的や進め方について述べることができる。【知識・理解】
(2)英語学の各領域における研究の目的について述べることができる。【知識・理解】
(3)英語の語や文（データ）が与えられた際に、言語学的な観点からその特性を分析できる。【技能】
【授業概要（キーワード）】
言語知識、音声学、音韻論、形態論、統語論、意味論
【学生主体型授業（アクティブラーニング）について】
B-1．学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。：1～25％
C-1．自分の意見をまとめて発表する機会がある。：1～25％
D-1．演習、実習、実験等を行う機会がある。：1～25％
A-2．小レポート等により、事前学習（下調べ、調査等含む）が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。：1～25％
【科目の位置付け】
この授業は、英語学の入門的な授業であり、英語学演習等の前段階となる授業です。
【SDGs（持続可能な開発目標）】
04.質の高い教育をみんなに
【授業計画】
・授業の方法
講義と演習（エクササイズ）によって授業を進めます。講義は、講義資料（ハンドアウトまたはスライド）に沿って進めます。
・日程
第1回：ことばの研究とは（研究の目的と進め方）
第2回：音声学1：発音器官、英語の子音（IPA、調音法、調音点、声）
第3回：音声学2：英語の母音（舌の高さ・前後位置、唇の形状）、音声学と音韻論
第4回：音韻論1：自然類、英語の複数形の派生に関わる音韻規則
第5回：音韻論2：音韻規則の形式と解釈、同化、曖昧母音挿入
第6回：音韻論3：帯気、音節構造
第7回：まとめ
第8回：形態論1：音節と形態素、派生、屈折、語根、範疇
第9回：形態論2：語の構造、樹形図、曖昧性
第10回：統語論1：曖昧性、句構造規則の形式と解釈、樹形図
第11回：統語論2：文法、仮説の検証、下位範疇化
第12回：統語論3：構成素、構成素テスト
第13回：意味論：構成性の原則、文の意味
第14回：英語史、言語獲得、語用論の研究等、上記以外の研究領域について
第15回：まとめ、期末試験
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
講義資料を参考に、要点をノートに整理するなどして授業内容の理解に努めて下さい。演習問題に取り組む際は、ディスカッションや共同作業に積極的に参加するよう努めて下さい。
・授業時間外学習（予習・復習）のアドバイス
毎回の授業で、授業内容に関する課題を配布しますので、授業後に、講義資料やノートを参考に解答を作成して下さい。解答の作成は1時間から2時間を目安に行って下さい。
【成績の評価】
・基準
(1)授業の到達目標(1)(2)について：英語学の各領域において仮定されている規則のうち、代表的なものを列挙できることを合格の基準とする。
(2)授業の到達目標(3)について：与えられた英語の語や文（データ）について、そこに関わる言語学的な規則の種類を指摘できることを合格の基準とする。
・方法
授業参加点30点、課題（授業時間外学習）への取り組み20点、期末試験50点の配分とします。
【テキスト・参考書】
テキストは使用せず、講義資料を配布します。参考書は適宜紹介します。
【その他】
・学生へのメッセージ
ディスカッションや共同作業への積極的な参加を期待しています。
・オフィス・アワー
授業時間外に質問に答えるオフィスアワーを設けます。具体的な時刻については、初回の授業でお知らせします。
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