【授業の目的】
通常の学級に在籍している発達障害児(学習障害、注意欠陥多動性障害、自閉症スペクトラム障害等)について知識を習得するとともに、その子供たちへの授業づくり、指導内容・指導方法について、事例を通しながら理解を深めていくことを目的とする。更に関連して、重複障害児、言語障害児、不登校児など特別な教育的ニーズを必要とする子供たちへのアプローチの仕方についても学ぶ。
【授業の到達目標】
1.発達障害の定義を理解し、支援の仕方を体得する。 2.障害を併せ持ったり、2次障害を起こしている子供の支援策を理解する。
【授業概要(キーワード)】
学習障害、注意欠陥多動性障害、自閉症スペクトラム障害、重複障害
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25% C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
特別支援教育の発展科目、特別支援学校教諭一種免許状の必修科目(教育課程及び指導法)により、特別支援教育の中で発達障害に関する知識の習得を目指す。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を 04.質の高い教育をみんなに 16.平和と公正をすべての人に
【授業計画】
・授業の方法
講義だけでなく、疑似体験やビデオ視聴を通しながら、発達障害児や重複障害児の理解と支援を学んでいく。
・日程
1.障害理解と教育的処遇 2.特殊教育から特別支援教育への転換 3.発達障害児に対する校内支援体制の構築 4.特別支援教育コーディネーターの役割と養成 5.発達障害児に対する教育相談と就学指導 6.発達障害児に対する授業づくりと関係機関との連携 7.LD(学習障害)の理解と支援 8.ADHD(注意欠陥多動性障害)の理解と支援 9.ASD(自閉スペクトラム障害)の理解と支援 10.不登校、場面緘黙等の理解と支援 11.2次障害の予防と支援 12.重複障害(視覚、聴覚)の理解と支援 13.重複障害(知的、肢体不自由、病弱)の理解と支援 14.発達検査の解釈と個別の指導計画の活用 15.これまでのまとめ、テスト
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
理解できない用語や内容については、事前に障害児教育関連の辞書で調べて学習に望んでほしい。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
疑似体験やビデオ視聴を通して、発達障害児や重複障害児を理解したことを、実際の場面(ボランティア、教育支援等)で活かしてほしい。
【成績の評価】
・基準
・発達障害の定義を理解し、支援の方法を体得することができたか。 ・個別の教育支援計画や個別の指導計画を作成することができたか。
・方法
テスト(70点)、レポート課題(30点)により総合的に評価する。
【テキスト・参考書】
テキスト:三浦光哉編著『特別支援教育のステップアップ指導方法100』(ジアース教育新社,2019) 参考書:三浦光哉編著『小1プロブレムを防ぐ保育活動(理論編)』(クリエイツかもがわ,2013) 参考書:玉村公二彦・清水貞夫・黒田学・向井啓二編『改訂版キーワードブック特別支援教育』(クリエイツかもがわ,2019年)
【その他】
・学生へのメッセージ
特別支援教育の中でも特に発達障害児への理解と支援は必要不可欠です。十分に理解して、将来、教育現場等で指導できるようになってほしい。
・オフィス・アワー
相談がある場合には、事前に川村修弘までメールで連絡をして下さい。
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