英語文学演習
 Seminar on Literature in English
 担当教員:三枝 和彦(SAIGUSA Kazuhiko)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科児童教育コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
本授業では,イギリスの重要な文化的建築物であるカントリー・ハウスが重要な役割を担っている作品を取り上げ,鑑賞,分析,考察することによって,多様な英語表現に触れるとともに,カントリー・ハウスを取り巻く社会・文化について理解を深めることによって,中学校及び高等学校における英語科の授業に資する知見を獲得することを目標とする。

【授業の到達目標】
具体的には次のことを目標とする。
 (1)作品で使われている,多様な英語表現の意味を言うことができる。
 (2)カントリー・ハウスを取り巻く社会・文化について説明することができる。
 (3)カントリー・ハウスを重要モチーフとする代表的な作品について説明することができる。

【授業概要(キーワード)】
カントリー・ハウス,イギリス小説,イギリスの文化・社会・歴史

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
児童教育コース発展科目中の選択科目。
中学校教諭及び高等学校教諭一種免許(英語)取得のための必修科目。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに

【授業計画】
・授業の方法
まず講義を行い,カントリー・ハウスの歴史について知識を得る。続いて詩や小説作品を読み,分析し,考察していく。作品を読む回では,まず担当者が報告を行い,それに基づいて受講者全体が議論する。取り上げる小説作品はどれも映画版が製作されているので,それを鑑賞することによって,文字テキストだけからは分かりにくい点も理解を深める。受講者は,少なくとも一度は報告を担当し,毎回の授業でコメントペーパーを書いて提出する。また,学期末には授業で扱う小説からひとつを選び,それについてレポートを執筆する。
・日程
授業計画
第1回:ガイダンス(授業の概要,目標,日程,評価)
第2回:カントリー・ハウスとは何か―カントリー・ハウスの歴史的起源と変遷
第3回:Jane Austen, Pride and Prejudiceを読む①―作品のあらすじと主要テーマ
第4回:Jane Austen, Pride and Prejudiceを読む②(映画版を鑑賞する)
第5回:Jane Austen, Pride and Prejudiceを読む③―所有者の人格を体現する
第6回:Jane Austen, Pride and Prejudiceを読む④―物語の重要局面を演出する
第7回:E. M. Forster, Howards Endを読む①―作品のあらすじと主要テーマ
第8回:E. M. Forster, Howards Endを読む②(映画版を鑑賞する)
第9回:E. M. Forster, Howards Endを読む③―階級社会の混交と揺らぎ
第10回:E. M. Forster, Howards Endを読む④―新しい社会秩序を示唆する
第11回:Evelyn Waugh, Brideshead Revisitedを読む①―作品のあらすじと主要テーマ
第12回:Evelyn Waugh, Brideshead Revisitedを読む②(映画版を鑑賞する)
第13回:Evelyn Waugh, Brideshead Revisitedを読む③―困難な時代とノスタルジア
第14回:Evelyn Waugh, Brideshead Revisitedを読む④―新しい時代における継承者
第15回:まとめとレポート作成法

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
テクストや資料をよく読み,重要な箇所に線を引いたり,重要事項をノートに記述したりすることで,理解を深めるように努めましょう。自分の意見を発表したり,他の受講者の意見に耳を傾けたり,積極的に授業へ参加しましょう。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
授業後は学習内容を振り返り,理解を深め,知識を定着させましょう。特に関心をもった作品については,各自で精読すると同時に,関連する書籍や資料を読んでみましょう。

【成績の評価】
・基準
到達目標を達成しているかどうか,以下の項目を基準に判定する。
(1)作品で使われている,多様な英語表現に対して理解している。
(2)カントリー・ハウスを取り巻く社会・文化について説明できる。
(3)カントリー・ハウスを重要モチーフとする代表的な作品について説明できる。
・方法
上記を,以下の方法によって100点満点で評価する。
コメントペーパー(20%),授業中の報告(30%),レポート(50%)

【テキスト・参考書】
使用する小説テクストはこちらで準備します。その他,授業進度や学生の理解に合わせて,適宜,参考資料を配布または紹介します。

【その他】
・学生へのメッセージ
文学作品の読解を通して、文化や歴史についても理解を深めることができます。
・オフィス・アワー
金曜日16:20~17:50 三枝研究室 地域教育文化学部2号館4階 会議や出張等で不在にすることもあるので、確実に面談したい場合は事前に連絡してください。指定時間外も随時受け付けます。連絡先は初回授業でお知らせします。

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