地域社会および学習者の多様な特性に応じた学習支援に関する知識および技能の修得を図ることをねらいとする。

（１）生涯学習支援論Ａで修得した学習支援に関する知識および技能に基づき、地域社会および学習者の多様な特性をふまえた学習プログラム（特に行政主催型）の編成の原則を理解し、具体的なプログラムを作成することができる。【技能】
（２）効果的な学習を支援するための多様な参加型学習の構造と実際とを経験的に理解し、併せてそこで求められるファシリテーション技法を理解・修得し、実際に活用できるようになる。【知識・理解】【技能】

学習プログラム、ワークショップ、ファシリテーション

A-1．ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。：76～100％
B-1．学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。：26～50％
A-2．小レポート等により、事前学習（下調べ、調査等含む）が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。：26～50％
C-3．習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。：26～50％

児童教育コースの発展科目であり、社会教育主事課程（「社会教育士」付与）必修科目である。特に本学部のディプロマポリシーである、「地域社会とともに学び地域に貢献する意欲のもとに、多様な考え方や異なる立場を尊重し、他者と協働して課題解決に取り組むことができる」「地域課題に柔軟に対応し、他者と協働しながら課題解決に取り組むことができるコミュニケーション能力がある」「専門的に学んだ分野を基盤とし、さらに、幅広い分野の知識や技能を活用しながら地域の教育及び文化創生に関する課題の解決に取り組むことができる」の実効化に寄与する。

01.貧困をなくそう
03.すべての人に健康と福祉を
04.質の高い教育をみんなに
05.ジェンダー平等を実現しよう
08.働きがいも経済成長も
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
17.パートナーシップで目標を達成しよう

上掲した内容について、テキスト及び配付資料に基づき講義を行う。対面実施を前提とする。

1.生涯学習支援者に求められること（導入）
2.学習支援者の役割と求められる能力
3.学習支援者の力量形成を支えるコミュニティとネットワーク
4.行政主催型学習プログラムの企画（１）学習プログラムとは何か（前期復習）
5.行政主催型学習プログラムの企画（２）企画のプロセスデザイン
6.行政主催型学習プログラムの展開（１）学習プログラム企画の実際
7.行政主催学習プログラムの展開（２）学習プログラムの作成①：デザイン
8.行政主催型学習プログラムの展開（３）学習プログラムの作成②：展開
9.行政主催型学習プログラムの展開（４）プレゼンテーション
10.行政主催型学習プログラムの評価（１）行政・施設評価
11.行政主催型学習プログラムの評価（２）学習者評価
12.参加型学習の展開（１）その構造と種類
13.参加型学習の展開（２）対話型ワークショップの実際
14.参加型学習の展開（３）ファシリテーション技術の確認
15.学習のまとめと最終レポートの提出

1)講義内容について、理解できるよう、適宜質問等ができるように受講する。
2)自分が行政職員・NPO職員等として事業や学習プログラムを作成する立場であると想定しつつ、講義と作業に望んでもらいたい。

次回予告した内容に関して、インターネットや図書館配架雑誌等によって事前に目を配っておくことが望ましい。講義中に理解出来なかった用語等については、自分でも主体的に調べてもらいたい。

講義で説明した基礎概念や用語、あるいは法令等の趣旨について適切に理解できているかを合格の基準とする。なお、三分の二以上の出席がないと成績を評価しない。

講義中に提出してもらうレポート（3回：45％）、およびプレゼンテーション（15％）、最終レポート（40％）による。

テキスト：髙井 正・中村 香編著『生涯学習支援のデザイン』玉川大学出版会、2019

本講義は生涯学習支援に関わる行政職員や施設職員、NPO等のスタッフとしての立場からの講義内容となる。また、社会教育士（社会教育主事任用資格）取得における必修科目であるため、かなり専門性の高い内容となる。

授業時間以外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を地域教育文化学部1号館5階507研究室において、原則、金曜日の昼休みに設けます。ただし、会議や出張等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は事前に予約をお願いします。連絡先は、初回の授業でお知らせします。