地域学校協働インターンシップ
 Internship in ​Collaboration Activities between Communities and Schools
 担当教員:安藤 耕己(ANDO Kouki),吉田 誠(YOSHIDA Makoto)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科児童教育コース
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):学校教員の経験から学校と地域社会との連携・協働について指導・助言を行う。
 開講学年:4年  開講学期:集中  単位数:1単位  開講形態:実習
 開講対象:教育実践実習Aを修得済みである学生。また、教員採用試験を受験していることが望ましい。  科目区分:発展科目 
【授業の目的】
2017年度から本格的に開始された地域学校協働活動は、地域コーディネーターが学校と地域人材や地域にある諸機関・団体・企業等を結びつけ、いわば地域ぐるみで現在の学習指導要領において謳われる、「社会に開かれた教育課程」の実現と学校ごとに特徴あるカリキュラムマネジメントの確立に寄与することが期待されている。
児童教育コースでは、この動向もふまえつつ、地域ぐるみで子どもの育ちを支える「チーム学校の一員としての教員」を養成するカリキュラムを組んでいる。そのなか、本科目は学校外でのインターンシップ活動を通して、4年間の大学での学習および教育実習を総括し、学校と地域の協働体制の実態についての理解を深めながら地域学校協働活動に取り組む教員としての実践力を高めることを目的とする。

【授業の到達目標】
1)学校内での学習支援スタッフの役割を体験的に理解できるようになる。【知識・理解】【態度・習慣】
2)放課後の子どもたちを受け入れる学童保育や放課後子供教室、さらには主に不登校児童生徒を受け入れるフリースクール等の実態について、指導員あるいはスタッフとして実際に活動することにより具体的に理解することができるようになる。【知識・理解】
3)1)2)をふまえ、多様な地域人材から構成される学校内の支援スタッフと教員との連携、また学校と学童保育やフリースクール等の学校外の組織・団体等との連携・協働のあり方について、具体的な見通しを口頭もしくは文章にて示せるようになる。【知識・理解】

【授業概要(キーワード)】
地域学校協働活動、チーム学校、放課後支援、不登校支援、社会に開かれた教育課程

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:51~75%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
本科目は児童教育コースのディプロマ・ポリシー「2.幅広い教養と汎用的技能」中「(1)学校教育及び学校と地域の連携についての基本的知識がある」ことを前提とし、同「3.専門分野の知識と技能」中、「(2)地域の教育を支えるために必要な専門的知識を基盤とし、さらに「チーム学校の一員としての教員」に必要とされる知識や技能を活用しながら教育課程の解決に取り組むことができる」ことを実効化することに寄与するものである。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
11.住み続けられるまちづくりを

【授業計画】
・授業の方法
対面で実施する。本授業は、主に4年次後期に大学近隣の小学校、附属小学校、学童保育、放課後子供教室およびフリースクール等(初回オリエンテーションで具体的に学校名等を示す)において、原則週1回以上、毎回最低2時間以上、支援スタッフとして活動を行うものである。なお、最低実施回数は10回以上とする。


・日程
第1回:オリエンテーション① 本授業の概要と配当先希望調査の実施
第2回:事前指導(講義)
第3回:オリエンテーション② 配当先調整
第4回~第13回 配当先でのインターシップ実施
第14回:ふりかえりワークショップ
第15回:事後指導とまとめ


【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
自分が教員となったときに連携・協働が想定される、学校支援に関わる地域の人びとや、地域の諸機関・団体等といかなる関わりを持てばよいのか、また、学校と地域とが双方Win-Winの関係を構築するためにはいかなる手順や調整が必要かを、常に意識しながらインターンシップに臨んでもらいたい。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
本授業では毎回の学外活動の終了後に日誌を記入してもらう。その際に丁寧なふり返りを行い、対応をめぐって疑問や課題を認識した際は図書館やインターネット等で情報を収集し、また担当教員に質問するなどして対応を検討してもらいたい。
またもちろん、トラブルが発生した際は受け入れ先と担当教員にすぐに報告・相談してもらいたい。

【成績の評価】
・基準
到達目標1)2)については、インターンシップ活動に積極的・能動的に参加できていることが合格の基準となる。
到達目標3)については、ふりかえりワークショップでの意見交換および最終レポートにおいて、論理的かつ具体的に示すことができることを合格の基準とする。
・方法
提出された日誌の内容(30%)、振り返りワークショップ(30%)、最終レポート(40%)で評価する。

【テキスト・参考書】
オリエンテーションや講義においては、毎回、適宜必要な資料等を配付する。

【その他】
・学生へのメッセージ
翌春あるいは数年後に教職に就く方向けの授業です。学校外の人々や組織への持続可能な協力の求め方を知っている教員となるために将来役立つものと思います。積極的に受講ください。
・オフィス・アワー
授業時間以外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を原則、金曜日の昼休みに設けます。安藤は地域教育文化学部1号館5階507研究室、吉田は同508研究室で対応します。ただし、会議や出張等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は事前に予約をお願いします。連絡先は、初回の授業でお知らせします。

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