司法・犯罪心理学
 Juducal criminal psychology
 担当教員:川端 壮康(KAWABATA Takeyasu)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科文化創生コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:集中  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
犯罪・非行の背景要因や犯罪加害者・被害者の心理について学び、司法・矯正分野における心理的課題に対する適切な支援方法を理解する。

【授業の到達目標】
①犯罪・非行、犯罪被害及び家事事件についての基本的事項を概説できる。【知識・理解】
②司法・犯罪分野における問題に対して,必要な心理に関する支援について説明できる。【知識・理解】


【授業概要(キーワード)】
犯罪・非行心理学、矯正保護、家庭裁判所、鑑別

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この授業は,公認心理師受験に必要な科目であり,司法犯罪分野における様々なテーマを犯罪心理学の視点から取り上げ,その基本的な事項を習得させ,また,その分野に心理師がどのようにかかわっているかを知り,心理師の社会的役割についても強く認識させるために編成される科目である(地域教育文化学部地域教育文化学科のディプロマ・ポリシー)

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
04.質の高い教育をみんなに

【授業計画】
・授業の方法
オリエンテーションを実施したあと,概論的な講義をします。その後,実際の事例の分析やビデオ視聴なども取り入れて進めます。
・日程
1 オリエンテーション,犯罪とは何か?犯罪・非行についての基礎的知識(第1回)
2 成人犯罪者処遇の流れ(第2回)
3 少年保護事件手続(第3回)
4 犯罪・非行の理解(第4回)
5 犯罪・司法に関わる機関・施設における活動(法務省式心理検査・投映法等の解説)(第5回)
6 犯罪・非行の心理学的アセスメント(第6回)
7 児童相談所における非行への対応(第7回)
8 家庭裁判所の在宅事件における非行への対応(第8回)
9 少年鑑別所・少年院での処遇(第9回)
10 保護観察所での犯罪・非行への対応(第10回)
11 刑事施設における成人犯罪者への教育・処遇(第11回)
12 犯罪被害についての基本的知識(第12回)
13 家事事件についての基本的知識(第13回)
14 犯罪捜査と心理学(第14回)
15 授業の振り返りとレポート報告(第15回)

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1)授業は,基本的にはテキストに従って進みます。該当するテキストの章を事前に読んで,自分なりに理解した上で授業に臨んでください。
2)授業で示されるパワーポイントを参考に講義内容をノートに筆記するなどして,内容の理解に努めてください。
3)犯罪・非行臨床現場の知識を踏まえて、講義を実施します。主体的・意欲的に受講することを期待します。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
犯罪・非行に関する新聞記事,インターネットからの知識等,いろいろな情報に触れて,授業で学んだことを適用してみたり,自分なりにその背景や原因について考えてみてください。

【成績の評価】
・基準
授業の到達目標で示した,犯罪・非行、犯罪被害及び家事事件についての基本的事項を説明できるようになること,および司法・犯罪分野における心理学的支援についての基本的事項がおおむね説明できるようになることが合格の基準です。
・方法
毎授業ごとの小レポート(30点),期末の試験又はレポート等(70点)により評価する。

【テキスト・参考書】
(テキスト)森丈弓ほか 2021 司法・犯罪心理学 サイエンス社
(参考書)藤岡淳子ほか 2020 司法・犯罪心理学 有斐閣ブックス
(参考書)原田隆之 2015 入門 犯罪心理学 ちくま新書

【その他】
・学生へのメッセージ
犯罪や非行は決して遠い世界の出来事ではありません。身の回りで起こっているさまざまな出来事の一つとしての犯罪・非行に,好奇心をもって臨んでください。
・オフィス・アワー
授業に関する学生からの質問は,各回の授業終了後又は開始前に受け付けます。

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