【授業の目的】
本授業は,地球規模の環境変動と,私たちの生活圏である地球環境,環境変動の両方に焦点を当て,グローバルからローカルへと範囲を広げた環境の基礎知識など様々な自然地理学について学習します.また,過去の地球環境の変動から自然サイクル(地球のシステム)や人的要因による環境変動について学習し,現代における環境問題とその背後にある人間活動の影響についての理解を目指します.さらに,地域ごとに異なる風土がどのように形成され,人々の暮らしや文化に影響を与えてきたかについて,環境と風土の多様性や変化についての理解を深めることを目指します。そして,持続可能な未来への貢献に必要な知識・理解・能力を身につけることが本授業の目的です.
【授業の到達目標】
1. 過去・現在の地球環境変動に関する基礎知識について理解する【知識・理解】 2. 現代の環境問題と人間活動の影響に関して説明できる【知識・理解】 3. 持続可能な未来になるために,人間の生活と環境について考察し、自分の考えを論述できる【技能】
【授業概要(キーワード)】
地球環境変動,古環境,環境問題,人間活動,風土,自然地理
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
本授業は,地球環境や風土を扱う学問のひとつである自然地理学の基礎知識や過去・現在・未来の地球環境について自然地理学的な視点から考える力を身につけるための科目です.
【SDGs(持続可能な開発目標)】
02.飢餓をゼロに 06.安全な水とトイレを世界中に 07.エネルギーをみんなにそしてクリーンに 11.住み続けられるまちづくりを 13.気候変動に具体的な対策を 14.海の豊かさを守ろう 15.陸の豊かさも守ろう
【授業計画】
・授業の方法
本授業は対面授業にて行い,授業内容はパワーポイントで作成したスライドを液晶プロジェクターにより提示します.また,理解を助けるために映像資料などを多用します.WebClassも活用します.
・日程
第1回:環境動態・自然地理について 第2〜4回:地球システムについて 第5〜6回:水域環境について 第7〜9回:地球環境について 第10〜13回:自然環境について 第14〜15回:風土と古環境について,最終試験 上記の内容で進める予定ですが,内容や順序,進度を変更する場合があります.
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
リフレクションペーパー(WebClass)への記入や質疑応答など受講者の積極的かつ主体的な参加を前提に,授業を進めていきます.ただ漠然と授業を受けるのではなく,積極的に参加してください.
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
配布物や自分でまとめたノートなどを使って復習してください.授業で習った内容に関連することを自ら図書館やインターネットで自分なりに調べて,理解を深めることをおすすめします.
【成績の評価】
・基準
基本的な概念や用語,基礎的な知識の習得を評価の基準とします. また,授業の到達目標で示した内容について,受講者自身が適切に説明でき,主体的に自分の考えを論述できることも評価の基準です. 全体評価は,試験およびレポート提出,授業中のリフレクションペーパーや質疑応答によって判断します.成績評価は,授業参加回数が3分の2以上が前提です. 授業への参加は,授業中のリフレクションペーパーや質疑応答で判断します.
・方法
授業中のリフレクションペーパー・質疑応答(30%)と試験・レポート(70%)で評価します.
【テキスト・参考書】
授業内で随時紹介します. 【参考書】 イラストで学ぶ 地理と地球科学の図鑑(柴山元彦, 中川昭男 監修,創元社) 自然のしくみがわかる地理学入門(水野一晴 著,KADOKAWA)
【その他】
・学生へのメッセージ
文系理系問わず,また高校時代に地理を履修していない場合でも理解できるように努めます.分からない事についてはWebClassなどを通じて積極的に質問してください. リフレクションペーパーやレポートの提出,資料の配布などはWebClassに登録していることを前提に行いますので忘れずに登録をしてください. 基本的には対面授業で行いますが,オンラインやオンデマンド授業に変更する場合や休講および補講を行う可能性もあります.変更する場合は事前にお知らせします.WebClass等のアナウンスに注意してください.
・オフィス・アワー
水曜日10:00~12:00(酒井研究室,人文社会科学部2号館3階) これ以外の時間帯での面談を希望する場合はメールで連絡してください. また,この時間帯でも会議や出張等で不在にすることもあるため,確実に面談したい場合は事前にアポイントをとるようにしてください.
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