アンデス考古学概論a
 Introduction to Andean Archaeologya
 担当教員:松本 剛 (MATSUMOTO Go), 坂井 正人 (SAKAI Masato), 山本 睦 (YAMAMOTO Atsushi), 荘司 一歩 (SHOJI Kazuho)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科人間文化コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
アンデス⽂明とは南⽶に栄えた様々な社会の総体である。この授業では、⼈類社会の多様性への理解を深めるため、先史アンデス地域における人類社会や文化の展開を通時的にみていくことで、アンデス⽂明についての基礎的な知識をえることを⽬的としている。アンデス考古学概論aでは、ホモ・サピエンスの新大陸への進入から、紀元前後あたりまでの時期を対象とする(約40,000年前〜2,000年前)。

【授業の到達目標】
この授業を履修した学生は:
① 古代アンデスの社会や文化の盛衰をみていくことで、アンデス明の歴史的過程を論理的に考察する視点をえることができる。【知識・理解】
② 現代社会とは異なる社会をみていくことで、異文化(あるいはそれを通じて)を理解する視点やがかりを獲得することができる。【知識・理解】
③ 授業をとおしてえられた知識をもとに、自分の考えを論述できる。【技能】

【授業概要(キーワード)】
アンデスの文化領域、アンデスの環境区分、考古学の基礎、最初のアメリカ人、後氷期以降の人類の適応、農耕・牧畜のはじまり、先土器時代、カスマ複合、ノルテ・チーコ、クピスニケ、マンチャイ、チャビン、パラカス、サリナール、チリパ、プカラ

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:26~50%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:26~50%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
この授業は、人間の多様性や普遍性について、とくにアンデス考古学(文化人類学)の視点から論理的に考察し、異文化あるいはそれを通じて自己を理解する視点を身につけるために編成される科目である。(社会科学部人間文化コースのカリキュラム・ポリシー)。

【授業計画】
・授業の方法
授業は講義形式で行う。また、理解を助けるために映像資料を使用することもある。
・日程
おもに以下のテーマを扱う。
・人類学的考古学とは/考古学的文化とは
・層位発掘/形式・様式/セリエーション
・アンデスの文化領域と地理的特性
・最初のアメリカ人/人類の南下プロセス
・後氷期以降の人類の適応
・ドメスティケーションのはじまり
・祭祀建造物の登場
・土器の登場

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
・ただ漠然と授業を受けるのではなく、問題を自分にひきつけながら講義を聞く。
・質疑応答やディスカッションに積極的に参加する。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
課題論文以外にも、インターネットや関連図書・論文を参考にする。

【成績の評価】
・基準
アンデス明に関する基本的な概念や用語、および先史アンデス社会・文化の展開に関する基礎的な知識の習得を評価の基準とする。また、授業をとおして得られた知識をもとに、自分の考えを論述できることも評価の基準となる。
・方法
授業への取り組み(課題文献の理解、要約提出、リフレクションペーパーへの書き込み、討論への参加など)で評価する。

【テキスト・参考書】
必要に応じて随時授業内で紹介する。

【その他】
・学生へのメッセージ
休講および補講を行う可能性がありますので、WebClassでのお知らせに注意してください。
・オフィス・アワー
・火曜日12:00~13:00(人文社会科学部3号館8階 松本剛研究室)
・連絡先:gocito@human.kj.yamagata-u.ac.jp

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