【授業の目的】
《日本語学の研究論文を読む》 日本語の研究のうち,日本語の表現やバリエーション,コーパス研究に関連するトピックを扱った文献や論文を読み,その内容について受講者が主体的に考察・検討し,その結果を教室で共有しさらに理解を深めることを目的とする。 日本語に関してもっと探求してみたいと思うテーマを見つけることを目指す。
【授業の到達目標】
日本語学に関連する文献を独自に読み,理解することができる。その理解した内容を適切に引用しながらレポートや論文を書くことができる。
【授業概要(キーワード)】
日本語学,文法,表現,言語変異,コーパス
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
この授業は,日本語の研究について体系的に習得させるための専門展開科目の一つとして,日本語の文法に関する学問知とそれらを分析する力の習得を目指すものである(人間文化コースのカリキュラム・ポリシー CP6)。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
【授業計画】
・授業の方法
講読する論文を教員が受講者に質問したり解説を求めたりしながら読んでいき,その論文の内容に関する課題を課す。次の週には,受講者から提出された課題をもとにディスカッションを行い,さらに論文の講読を進めていく。
・日程
1回目 ガイダンス 2〜14回目 論文の講読および課題をもとにしたディスカッション 15回目 総括
講読する論文のトピックとしては 役割語に関連する研究 依頼・勧誘など言語行為に関連する研究 コーパスを用いた類似表現の分析 などを取り上げる。
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
欠席しない。授業の議論に積極的に参加すること。発表の対象となる文献をよく読んで理解すること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
授業で興味を持ったトピックについて,さらに関連する文献を調べること。 準備学修に必要な学修時間の目安は,課題の作成に約2時間である。
【成績の評価】
・基準
講読した文献をしっかり理解しているかどうか(知識習得の度合い,理解の度合い),理解した内容を課題のレポート,口頭発表において分かりやすく伝えることができるか(汎用的技能の度合い),適切な考察を行っているかどうか(主体的な参加の度合い)などで評価する。 3分の1以上欠席(実習・忌引き等は除く)の者には合格点を与えない。
・方法
課題(100%:授業中に課す課題および宿題として課す課題)
【テキスト・参考書】
テキスト:WebClassで資料を配布する。特にテキストは指定しない。 参考書:寺村秀夫『日本語のシンタクスと意味Ⅰ』くろしお出版 寺村秀夫『日本語のシンタクスと意味Ⅱ』くろしお出版
【その他】
・学生へのメッセージ
第1回目のガイダンスには必ず出席すること。欠席する場合は事前に連絡すること。 毎回の授業の積み重ねが成績評価に繋がるので,欠席せず,積極的に授業に参加すること。
・オフィス・アワー
水曜日 5〜6校時 場所 人文社会科学部3号館3階共同研究室301-B 上記時間帯以外でもアポイントによって対応します。 fumio@human.kj.yamagata-u.ac.jp
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