課題演習(文化人類学)
 Project Seminar(Cultural Anthropology)
 担当教員:坂井 正人(SAKAI Masato)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科人間文化コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
「ナスカの地上絵」
ナスカの地上絵および関連遺跡(神殿・居住地)を対象とした研究を、現地調査への参加を通じて理解することを目的とする。この授業では、ナスカ台地に存在するさまざまな地上絵の特徴や、それに関連する儀礼活動についての先行研究を検討する。さらに、現地調査に参加することで、考古学的な研究成果と文化遺産保護活動の実態についての理解を深めることを目指す。

【授業の到達目標】
この授業を履修した学生は、現地調査への参加を通じて、考古学的調査手法および現地でのデータ収集方法を身につける。また、ナスカの地上絵と関連する遺跡に関する研究成果について説明できる。さらに、文化遺産の保護活動を通じて、ナスカの地上絵の保護の課題について議論できる。

【授業概要(キーワード)】
ナスカ、地上絵、神殿、居住地、世界遺産、保護

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:26~50%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この授業はナスカの地上絵と関連遺跡における現地調査を通じて、過去と現在をめぐる多様な文化現象について理解を深め、現代社会で活躍するために必要な知識と教養を身に付け、他者や異文化への柔軟な理解力を養成するために編成される科目である。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう
08.働きがいも経済成長も

【授業計画】
・授業の方法
実習形式。ただし受講生の理解を深めるために、必要に応じて、ミニ講義を実施する場合があります。
・日程
01. ガイダンス
02. 先行研究のまとめ
03. 現地調査(1)ナスカ台地の地上絵
04.現地調査(2)地上絵の関連遺跡
05.現地調査(3)地上絵の保護活動

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
事前に指定したテキストを授業前に読み、疑問点を整理しておく。漠然と演習を受けるのではなく、授業で扱われた事例を自分の日常生活に照らし合わせて考えてみる。また、質疑応答には積極的に参加する。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
「予習のあり方」事前に指定されたテキストを現地調査前に熟読するとともに、疑問点をまとめておく。
「復習のあり方」現地調査の成果を整理するとともに、テキストを読み返して理解を深める。

【成績の評価】
・基準
 基準1 主体的な参加の度合い   40%
 基準2 知識の修得の度合い    20%
 基準3 理解の度合い       20%
 基準4 汎用的技能の修得の度合い 20%
・方法
質疑応答(60パーセント)、レポート(40パーセント)

【テキスト・参考書】
『古代アメリカ文明 マヤ・アステカ・ナスカ・インカの実像』(青山 和夫, 井上幸孝, 坂井 正人, 大平 秀一)講談社現代新書、2023年
『ナスカ地上絵の謎』(アンソニー・F. アヴェニ )創元社2006年
『ナスカ地上絵の新展開』(坂井正人編)、山形大学出版会、2009年
『世界遺産 ナスカの地上絵 完全ガイド(GEM STONE 45)』(地球の歩き方編集室編、坂井正人監修)ダイヤモンド社、2010年

【その他】
・学生へのメッセージ
前期にガイダンスを実施します。日程は掲示などで知らせします。
・オフィス・アワー
金曜日 14時40分~16時10分(前期)

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