国際協力論
 Introduction to Southeast Asian History
 担当教員:今村 真央(IMAMURA Masao)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科グローバル・スタディーズコース
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):担当教員は東南アジアの環境・人権団体で5年ほど勤務し、国際協力・開発援助の現場での実務経験があります。

 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
国と国のあいだには争いが生じますが、協力もあります。20世紀に国際開発の大きな舞台となった東南アジアを通して、国境を越える協力のあり方を歴史的な文脈で具体的な事例に即して考えます。

【授業の到達目標】
19世紀後半以降の、国家形成、植民地化と脱植民地化、冷戦、ナショナリズム、人権運動、環境保全といった大きな歴史の流れを確認しながら、国際協力の限界と可能性を掘り下げます。

【授業概要(キーワード)】
東南アジア、宗教、生態・環境、国家形成、ナショナリズム、マイノリティ、開発、多様性

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:76~100%

【科目の位置付け】
この授業は,人文社会科学諸問題について学際的観点から論理的に分析し,解決策を提案する力を身につけるために編成される科目です(人文社会科学部のカリキュラム・ポリシー)。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう
03.すべての人に健康と福祉を
05.ジェンダー平等を実現しよう
09.産業と技術革新の基盤をつくろう
16.平和と公正をすべての人に

【授業計画】
・授業の方法
教員による講義が中心になります。授業の最後もしくは直後に、コメント・質問を書いてウェブクラスにあげてください。翌週の授業でお応えします。
・日程
第1回 イントロダクション(履修希望者は必ずウェブクラスでシラバス完全版を熟読した上で履修するか否かを決定してください) 
第2回 国家形成(1824-1940)①
第3回 国家形成(1824-1940)②
第4回 人口増加と貧困(1830-1940)①
第5回 人口増加と貧困(1830-1940)②
第6回  近代的消費(1850-2000)
第7回 進歩と教育(1900-1940)
第8回 中間試験    
第9回 第二次世界大戦という危機(1930-1954)①
第10回 第二次世界大戦という危機(1930-1954)②
第11回 国軍と王権と共産党(1950-1998)①     
第12回 国軍と王権と共産党(1950-1998)②    
第13回 経済成長、環境破壊、政治腐敗(1965-)
第14回 ネーションとマイノリティ   
第15回 総括(期末試験を含む)

*履修生の関心、授業後のコメントや質問などを考慮した上で、授業内容と日程を学期中に変更することがあります。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
教科書に沿って、国際協力や国際関係の歴史的な動きを教員が講義します。1回の授業でおよそ教科書の1章分をカバーします。一章はおよそ30-40頁です。予習として、教科書の担当章を読んでおくと、授業の内容がしっかりと頭に入りやすくなるでしょう。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
講義スライドは授業後にウェブクラスにあげます。復習し、馴染みのない語彙などは自分で調べましょう。


【成績の評価】
・基準
国際協力の限界と可能性を、東南アジアの現代史に即して、説明できるかが合格基準になります。
・方法
毎週の考察30%、中間試験35%、期末試験35% 
試験では授業内容が把握できているかを確認します。記述問題では、歴史の流れを簡潔な文章で説明してもらいます。

【テキスト・参考書】
参考図書:アンソニー・リード 著 『世界史のなかの東南アジア 歴史を変える交差路』。特に下巻を丹念に読み進めますので、下巻だけは各自入手してください。

【その他】
・学生へのメッセージ
東南アジア地域論(前期)と合わせて履修することが理想的ですが、必須ではありません。
・オフィス・アワー
火・水曜日 1200-1400 (他の時間帯も可能です。事前に連絡してください。)

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