【授業の目的】
東南アジアとはどのような地域なのでしょうか。東南アジア研究の大家アンソニー・リードによる通史を通して、歴史の大きな流れを掴みます。
【授業の到達目標】
生態、宗教、文化、貿易、国家形成、近代化、植民地化と脱植民地化、ナショナリズム、多様性といったテーマに即して、歴史から地域を学びます。東南アジア史の基礎を身につけます。
【授業概要(キーワード)】
東南アジア、宗教、生態・環境、国家形成、ナショナリズム、マイノリティ、開発、多様性
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:76~100%
【科目の位置付け】
この授業は,人文社会科学諸問題について学際的観点から論理的に分析し,解決策を提案する力を身につけるために編成される科目です(人文社会科学部のカリキュラム・ポリシー)。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう 03.すべての人に健康と福祉を 05.ジェンダー平等を実現しよう 10.人や国の不平等をなくそう 16.平和と公正をすべての人に
【授業計画】
・授業の方法
履修生が基礎知識と歴史理解力を身につけるために、教員による講義が授業の中心になります。講義スライドは授業後にウェブクラスにあげます。復習し、馴染みのない語彙などは自分で調べましょう。授業の最後もしくは直後に、コメント・質問を書いてウェブクラスにあげてください。翌週の授業でお応えします。
・日程
第1回 イントロダクション(履修希望者は必ずウェブクラスでシラバス完全版を熟読した上で履修するか否かを決定してください) 第2回 東南アジア的世界とは:映画視聴 第3回 生態と環境:熱帯湿潤地域仏教 第4回 ヒンドゥー教の広がり 第5回 宗教革命と近世 第6回 貿易と都市の発展:ムスリムネットワーク 第7回 ヨーロッパの出会い 第8回 中間試験 第9回 民族(民俗語)的アイデンティティの形成 第10回 熱帯プランテーションへの道 第11回 植民地化と抵抗 第12回 国家形成 第13回 権威主義的転回:軍と王権と共産党 第14回 ネーションとマイノリティ 第15回 総括(期末試験を含む)
*履修生の関心、授業後のコメントや質問などを考慮した上で、授業内容と日程を学期中に変更することがあります。
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
教科書を用います。素晴らしい本なので担当箇所を予習復習しましょう。試験に出る問題はすべて教科書に答えが提示されています。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
教科書を用います。一回の講義でカバーするのは最大で一章です。教科書を読み込みましょう。
【成績の評価】
・基準
東南アジア史の大きな流れを把握し、地域の特徴を説明できるようになること。
・方法
中間試験と期末試験は、授業でカバーされた、東南アジアの基礎知識が把握できているかを確認します。記述問題では、歴史の流れを文章で説明してもらいます。毎週の考察30%、中間試験35%、期末試験35%
【テキスト・参考書】
参考図書: アンソニー・リード 著 『世界史のなかの東南アジア 歴史を変える交差路』(上下巻) 特に上巻を丹念に読み進めますので、上巻だけは各自入手してください。
【その他】
・学生へのメッセージ
日本から近くて遠い存在の東南アジア。その通史を学べるという機会はとても稀です。一生に一度の機会かもしれません。ぜひこの機会にどうぞ!
・オフィス・アワー
火・水曜日 1200-1400 (他の時間帯も可能です。事前に連絡してください。)
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