中国文学文化演習
 Seminar on Chinese Literature and Culture
 担当教員:陳 竺慧(CHEN ChuHui)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科グローバル・スタディーズコース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分:教職科目 
【授業の目的】
 本授業は中国の詩歌文学、特に唐宋時代の詩詞を中心に取り上げて精読することで、中国古典詩歌の読解力を養うとともに、中国の文学・文化の課題発見および研究・考察するための基礎能力を身につけることを目的とする。

【授業の到達目標】
(1)中国文学における韻文文学の特質とその発展の概略について説明できる。
(2)適切な文献資料を用いて取り上げた作品の詩語および典故などを正確に読解し、現代語に訳すことができる。
(3)中国の古典文学・文化について興味関心を持ったテーマを自主的に調査・分析し、文章にまとめることができる。

【授業概要(キーワード)】
唐詩 宋詞 詩歌文学

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:26~50%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:26~50%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
教職「教科に関する科目・漢文学」の授業。
この授業は、中国文学に関する知識を身につけることで、東アジア文化圏への理解を深め、国際地域社会で活躍するために必要な想像力や思考力を培うものである。(人文社会科学部GSコースのカリキュラム・ポリシー)

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに

【授業計画】
・授業の方法
 この授業は対面で行う予定である。中国古典文学の精華である唐宋詩詞を時代、作者、題材などテーマ別で取り上げ、その背後にある中国の伝統文化をさまざまな軸から一緒に分析・考察していく。取り上げた作品は適宜に分担し、各自担当部分のレジュメ(語釈・現代語訳・考察)を作成する。授業中に発表した後、参加者全員で一緒に検討を行う。
・日程
1)オリエンテーション
2)唐詩概説
3)唐代の詩人(一)
4)唐代の詩人(二)
5)宋詩概説
6)宋代の詩人(一)
7)宋代の詩人(二)
8)詞について
9)北宋までの詞
10)南宋以降の詞
11)~14)題材別
15)まとめ
※授業内容は受講者の趣味・関心や理解度に合わせて調整する

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1)授業で取り上げた作者・作品と真摯に向き合い、テクストを丁寧に読み解く。
2)配られた資料に目を通し、ノートなどに要点をまとめて内容の理解に努める。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
1)授業中に疑問に思ったことや興味を思ったことについて図書館やインターネットで自分なりに調べる。
2)授業内容と調査結果を踏まえて自分の考えを期末レポートにまとめる。

【成績の評価】
・基準
授業への参加度、知識の獲得および理解の度合い、論理的思考力・文章表現力などをレジュメと期末レポートによって総合的に評価する。
・方法
・平常点(レジュメ)20点
・期末レポート80点

【テキスト・参考書】
・テキスト:その都度、プリントを配布
・参考書:必要に応じて授業中に紹介

【その他】
・学生へのメッセージ
 できるだけ多くの作品に触れることでテーマに関する問題意識が深める。自分なりの意見を言えるようになるために、下調べの大切さを心がけること。
・オフィス・アワー
・火曜12時~13時、人文社会科学部2号館4階の陳研究室。
・できれば事前にメールやウェブクラスのメッセージ等で照会すること。

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