政治過程論2
 Modern Political Science 2
 担当教員:芦谷 圭祐(ASHITANI Keisuke)
 担当教員の所属:人文社会科学部
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
この授業の目的は、受講者が政治におけるジェンダーの問題を理解し、なぜ日本に女性議員が少ないのか、なぜ女性政策が十分でないのかを分析、考察できるようになることです。

【授業の到達目標】
(1)ジェンダーと政治に関する基本的な知識を身につける。【知識・理解】
(2)政治過程論の知識を基礎に、日本政治におけるジェンダーと政治の問題について、理論的な説明や分析を行うことができる。【技能】
(3)現代日本政治についてジェンダーの観点から批判的に検討し、自らの見解を表明することができる。【態度・習慣】

【授業概要(キーワード)】
ジェンダー、民主主義,議会,政党,日本政治、フェミニズム

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
この科目は、政治の問題をジェンダーの観点から検討します。「政治過程論1」などの他の政治系の科目を受講していると、様々な問題への応用が可能になるでしょう。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
04.質の高い教育をみんなに
05.ジェンダー平等を実現しよう
10.人や国の不平等をなくそう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう

【授業計画】
・授業の方法
授業はレジュメ(WebClassにて事前配布)と板書によって進めます。毎回,WebClassを通じてコメントを送信してもらいます(成績評価の対象となります)。もちろん質問は大歓迎です。
・日程
(1)イントロダクション
(2)データでみる女性の政治への参入
(3)女性参政権運動(第一波フェミニズム)
(4)女性議員はなぜ少ないのか(1)文化的要因
(5)女性議員はなぜ少ないのか(2)社会経済的要因
(6)女性議員はなぜ少ないのか(3)政治的要因①
(7)女性議員はなぜ少ないのか(4)政治的要因②
(8)女性議員はなぜ少ないのか(5)政治的要因③
(9)女性議員は何を変えるか(1)
(10)女性議員は何を変えるか(2)
(11)『女性の利益』とは何か(1)
(12)『女性の利益』とは何か(2)
(13)福祉国家とジェンダー(1)
(14)福祉国家とジェンダー(2)
(15)まとめ

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
政治過程論や政治学の基礎的な知識を前提としますので、他の政治系科目を受講していることを強くお勧めします。
普段からネットやテレビ、新聞を通じて政治や選挙に関するニュースに触れ、批判的に検討する習慣を身につけてください。
授業で示されるスライドを参考に、講義内容をノートに筆記するなどして内容の理解に努めてください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
各回の授業の終わりに、関連する文献を紹介するので、興味があれば読んでください。

【成績の評価】
・基準
以下を基準に提出物を評価します。
 授業内容を理解しているか、政治学・政治過程論の専門用語や理論をもとに現実の政治過程を説明できるか、自分の考えを論理的に伝えられるか。 
・方法
期末試験(60%)と毎回のコメントペーパー(40%)

【テキスト・参考書】
教科書は指定しませんが、初回授業にて参考書を紹介します。

【その他】
・学生へのメッセージ
ジェンダーやフェミニズムと聞くと身構えてしまう人もいるかもしれませんが、なるべく平易な説明を心がけます。質問にはできる限りお答えします。わからないことはいくらでも聞いてください!
・オフィス・アワー
原則毎週水曜日12:00-1300とします。事前にメールで予約してください。
 また、WebClasでも質問を受け付けています。

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