【授業の目的】
現代社会には、人口の減少や財源の縮小、貧困の拡大、大気の汚染など、さまざまな問題があります。公共政策学とは、このような社会問題を解決するための学問です。公共政策が社会の中でどのように形成され、社会に対してどのような影響を与えているのかを検討します。本講義では、公共政策の主な担い手が政府であることを踏まえ、政府が問題解決のための資源(金銭、人間、情報、権限)をいかに社会から調達し、それをいかに問題解決に活用しているのかを解説します。講義では、まず個別の公共政策における価値の対立や決定過程をいくつかの具体例を取り上げて紹介した後に、公共政策全体に共通する特徴を説明します。
【授業の到達目標】
(1)公共政策学に関する基本的な知識を身につける。【知識・理解】 (2)公共政策学の知識を基礎に、現代の社会問題について、理論的な説明や分析を行うことができる。【技能】 (3)公共政策学の知識を基礎に、現代の社会問題について批判的に検討し、自らの見解を表明することができる。【態度・習慣】
【授業概要(キーワード)】
公共政策、政治、地方自治
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
この科目は,地域における主体的な学習を行うために必要な,基礎的な素養を身に付けることを目的としています(地域公共政策コースのカリキュラム・ポリシー)。 なお,本科目を履修する前に,公共政策学1を履修していることが必要です。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう 03.すべての人に健康と福祉を 04.質の高い教育をみんなに 10.人や国の不平等をなくそう 11.住み続けられるまちづくりを
【授業計画】
・授業の方法
基本的にパワーポイントのスライドを用いて行う。授業の合間に適宜、コメントシートを提出してもらい、受講者の理解度の確認を行う。
・日程
(1)イントロダクション (2)農業政策 (3)女性政策 (4)情報の調達 (5)金銭の調達 (6)人間の調達 (7)法的権限の調達 (8)アジェンダ設定 (9)市場と政府 (10)中間団体・市民団体 (11)市場の利用 (12)政策の実施と連関 (13)政策の測定と評価 (14)政策の継続性と変化 (15)まとめ
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
普段からネットやテレビ、新聞を通じて政治や選挙に関するニュースに触れ、批判的に検討する習慣を身につけてください。 授業で示されるスライドを参考に、講義内容をノートに筆記するなどして内容の理解に努めてください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
各回の授業の終わりに、関連する文献を紹介するので、興味があれば読んでください。
【成績の評価】
・基準
以下を基準に提出物を評価します。 授業内容を理解しているか、公共政策学の専門用語や理論をもとに自分の考えを論理的に伝えられるか。
・方法
期末試験(60%)と毎回のコメントペーパー(40%)
【テキスト・参考書】
<教科書> 砂原庸介・手塚洋輔.2022.『新訂 公共政策』放送教育振興会.
<参考図書> 秋吉貴雄・伊藤修一郎・北山俊哉.2020.『公共政策学の基礎[第3版]』有斐閣. 松田憲忠・三田妃路佳編.2019.『対立軸でみる公共政策入門』法律文化社. 秋吉貴雄.2017.『入門公共政策学――社会問題を解決する「新しい知」』中央公論新社.
【その他】
・学生へのメッセージ
質問にはできる限りお答えします。わからないことはいくらでも聞いてください!
・オフィス・アワー
原則毎週水曜日12:00-1300とします。事前にメールで予約してください。 また、WebClasでも質問を受け付けています。
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