【授業の目的】
本授業の目的は,家族の歴史的変容と現代の家族にまつわるトピックを読み解くために必要な知識を身につけることである。
【授業の到達目標】
学生は, (1)家族に関連する諸現象を読み解くための,基本的な理論的知識と思考枠組みを現代社会に応用できる。【知識・理解】 (2)実証的なデータや研究論文を批判的に読み解き,検討できる。【技能】 (3)身近な家族に関連する現象について,歴史的文脈およびマクロな構造・制度と関連付けて考えることができる。【態度・習慣】
【授業概要(キーワード)】
家族,ジェンダー,性別役割分業,ワーク・ライフ・バランス,超高齢社会
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
この授業は,家族やジェンダーについて様々な視点から理論的・客観的に考察することで,健全な批判精神に裏打ちされた幅広い知識を習得するものである(人文社会科学部人文社会科学科のカリキュラム・ポリシー)。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう 03.すべての人に健康と福祉を 05.ジェンダー平等を実現しよう 08.働きがいも経済成長も 10.人や国の不平等をなくそう
【授業計画】
・授業の方法
原則として,事前にレジュメおよび参考資料を配布したうえで講義形式の授業を行う。場合によっては対面ととオンラインの併用,またはオンライン開講の可能性がある.オンラインの場合は,リアルタイムまたはオンデマンド型で行う。詳細はガイダンスで説明する。
・日程
第Ⅰ部 「家族」と家族社会学の歴史 第1回 講義の進め方とイントロダクション 第2回〜第4回 近代家族の成立と変容
第Ⅱ部 現代の「家族」 第5回〜第6回 家族形成 第7回〜第9回 家族関係 第10回〜第11回 就業と家族・ジェンダー 第12回〜第13回 貧困,家族を支える福祉・社会保障 第14回 家族と親密性のゆくえ 第15回 試験とまとめ
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
スライドや口頭で示される講義内容を,配布資料に筆記し内容の理解に努めること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
授業計画を参考に,関連するトピックのニュースや新聞・Web上の記事に関心を払うとよいでしょう。
【成績の評価】
・基準
(1)家族社会学の基礎的な知識について適切に説明できること。 (2)家族に関するデータや論文を批判的に読み解き,検討できること。 (3)現代の家族について,講義で習った内容を応用し読み解けること。
・方法
3分の2以上の出席を成績評価の前提とする。授業内課題50%,試験50%
【テキスト・参考書】
参考書:岩間暁子・大和礼子・田間泰子,2015,『問いから始める家族社会学:多様化する家族の包摂に向けて』有斐閣. 野々山久也(編),2013,『論点ハンドブック家族社会学』世界思想社.
【その他】
・学生へのメッセージ
授業で扱ったトピックを,小集団科目(ゼミなど)での自主的な研究につなげ深めることが重要です。そのことを意識して,授業に取り組みましょう。
・オフィス・アワー
授業に関する質問は、原則として各回の授業終了後に受け付けますが、メールでの連絡も可能です。
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