公共政策学演習
 Seminar on Public Policies
 担当教員:芦谷 圭祐(ASHITANI Keisuke)
 担当教員の所属:人文社会科学部
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
政治学・行政学の、最新のまたは重要な文献を読み、受講生で議論をすることを通じて、政治、行政、公共政策について理解を深めます。

【授業の到達目標】
(1)政治学、行政学、公共政策学に関する基本的な知識を身につけることができる。【知識・理解】
(2)政治学、行政学、公共政策学の知識を基礎に、過去や現在の政治現象、政策課題について分析や説明を行うことができる。【技能】
(3)政治学、行政学、公共政策学の知識を基礎に、過去や現在の政治現象、政策課題について批判的に検討し、他の人と討議できる。【態度・習慣】

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この授業は専門展開科目・専門完成科目に位置付けられます。これまで学習した知識を活かし、自らの問題意識に基づいて議論を発展させる能力を養います。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう
02.飢餓をゼロに
03.すべての人に健康と福祉を
04.質の高い教育をみんなに
05.ジェンダー平等を実現しよう
08.働きがいも経済成長も
09.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう

【授業計画】
・授業の方法
文献のリストは初回に提示し、各回の担当者を決めます。担当者は、文献の要点をまとめたレジュメをもとに報告をします。他のゼミ生は当日までに必ず文献を読み、文献についてゼミ生全員で議論を行います。
・日程
毎年前期では、ひとつの共通のテーマを設定し、そのテーマについての重要文献を受講生全員で輪読します。今年のテーマは「組織運営と政策実施」です。
後期は、3年生には関心のあるテーマを自分で選んで、そのテーマについての文献を読み、発表してもらいます。4年生には、卒業論文・研究に関しての報告を行ってもらいます。

(1)イントロダクション
(2)~(14)文献輪読
(15)まとめ

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
当日の発表や討論も重要ですが、より重要なのが準備(予習)です。
事前に文献を読み込み、報告担当者の報告がなくとも、文献の骨子がわかるようにつとめてください。また、政治学系の授業のテキストや他の文献も参照しましょう。それぞれのゼミ生が調べた知識を交わすことで、新しい気付きも得られます。教員が議論に参加することもありますが、ゼミ生同士で議論が完結するのが理想です。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
できれば毎週3~4時間、またはそれ以上をかけて予習・復習をしてください。
1)毎週の課題文献を必ず読む。
2)課題文献だけでなく、関連する文献や他の講義のレジュメなどを参照し、理解を深める。
3)報告担当者は報告レジュメを、それ以外のゼミ生は質問・コメントを用意する。
4)ゼミの後は、レジュメやコメントを見直しつつ、自分の研究に関係する要点をまとめる。

それ以外に
5)各自が取り組むテーマについて文献を収集して調査を行う。

【成績の評価】
・基準
以下を基準に評価します。文献の内容を理解できているか。課題文献以外の予習ができているか。意欲的に発言しているか。自分の考えを論理的に伝えられているか。自分のテーマに主体的に取り組み、成果としてまとめられるか。
・方法
平常点(レジュメ、報告、討論、60点)とレポートの内容(40点)によって評価します。
レポートは前期・後期に作成します。前期のレポートは共通テーマに関するもの、後期のレポートは各自のテーマに関するものです。4年生には後期のレポートは課しません。卒業論文の執筆に取り組んでもらいます。

【テキスト・参考書】
大山耕輔. 2024. 『現代日本行政の比較分析:信頼・環境・ガバナンス』慶応義塾大学出版会.
長野基. 2024. 『市民ワークショップは行政を変えたのか:ミニ・パブリックスの実践と教訓』勁草書房.
伊藤修一郎. 2020. 『政策実施の組織とガバナンス:広告景観規制をめぐる政策リサーチ』東京大学出版会.
伊藤正次編. 2019. 『多機関連携の行政学:「競争」から「連携」へ』有斐閣.
その他、学術論文など。

【その他】
・学生へのメッセージ
皆さんの御意見を反映しつつ運営方針を修正していきます。
・オフィス・アワー
原則毎週水曜日12:00-1300とします。事前にメールで予約してください。

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