【授業の目的】
人びとの意識を手がかりに社会現象のメカニズムを分析するため、社会学的な発想と計量社会学の手法を学ぶ。
【授業の到達目標】
この演習を履修した学生は、 (1) 社会学分野の先行研究を理解し、批判的に検討することができる。【知識・理解】 (2) 自ら研究課題を設定し、社会調査を企画・実施することができる。【技能】 (3) 社会現象のメカニズムに関する仮説や検証方法の妥当性について討議することができる。【態度・習慣】
【授業概要(キーワード)】
社会学、社会意識、環境問題、地域課題、計量社会学、学生主体型授業
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:26~50% B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25% C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:26~50% D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%
【科目の位置付け】
この授業は、社会学的な発想と計量社会学の手法を学ぶために編成される科目である(人文社会科学部人文社会学科のカリキュラム・ポリシー)。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう 04.質の高い教育をみんなに 05.ジェンダー平等を実現しよう 10.人や国の不平等をなくそう 11.住み続けられるまちづくりを 13.気候変動に具体的な対策を 16.平和と公正をすべての人に
【授業計画】
・授業の方法
授業の実施形態は対面の予定です。 環境問題等の地域課題や社会意識を扱った文献(図書または学術論文)を読み、議論する。これを通して、各自の研究課題を明確化し、研究に取り組む。必要に応じて分析手法についての演習を取り入れる。
・日程
第1回 ガイダンス 第2回-第14回 (1) 基本文献の検討と議論(3年生) (2) 基本的な調査技法、統計手法の学習(3年生) (3) 先行研究の批判的検討と研究課題の明確化(4年生) (4) 卒業論文の執筆と進捗状況の報告(4年生) 第15回 まとめ
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
担当者が文献の要点や、研究の進捗状況を報告する。それ以外の受講者は、互いに理解を深め、よい研究ができるよう、積極的に質問やコメントをすること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
報告担当者以外も資料に目を通し、疑問点を明確にして授業にのぞむこと。 授業で扱ったテーマに関連する文献を読むこと、分析手法を試してみること。
【成績の評価】
・基準
報告内容、参加状況、小レポートによって、 (1) 社会学分野の先行研究を理解し、批判的に検討することができる。 (2) 自ら研究課題を設定し、社会調査を企画・実施することができる。 (3) 社会現象のメカニズムに関する仮説や検証方法の妥当性について討議することができる。 の各項目が達成できた程度を測り、総合的に評価する。
・方法
報告内容30%、参加状況40%、小レポート30%により評価する。
【テキスト・参考書】
テキスト: 片瀬一男・阿部晃士・林雄亮・高橋征仁,2019,『社会統計学アドバンスト』ミネルヴァ書房。 参考書: 舩橋晴俊,2012,『社会学をいかに学ぶか』弘文堂。 数理社会学会(監修), 2014,『社会学入門:社会をモデルでよむ』朝倉書店。 その他は受講者の研究関心と進捗状況に応じて紹介する。
【その他】
・学生へのメッセージ
与えられた課題に対応するだけではなく、自ら考え、調べる姿勢で取り組みましょう。
・オフィス・アワー
水曜日10時30分から12時 阿部晃士研究室(1号館4階) (用務にて不在の場合もあるため、メールにて事前連絡のこと。)
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