日本経済史1
 Japanese Economic History 1
 担当教員:安部 伸哉(ABE Shinya)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科経済・マネジメントコース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
この講義は,「連続と断絶」という経済史の視点に立ち,1600年から1930年代までの約300年間の日本経済の歩みを学びます。

【授業の到達目標】
1)現代社会が過去からの延長線上に形成されていることを理解する。【知識・理解】
2)現在の特徴や諸問題に対して,経済史の視点から考えて見ようとする。【態度・習慣】

【授業概要(キーワード)】
近世・近代,市場経済,経済成長

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
日本社会の基礎知識に関する講義であるため,多くのコース・専修に関わりがある。カリキュラム・ポリシーにある経済・経営分野の高度な「専門知」を獲得し,論理的な思考能力と統計・資料に基づく分析力を養成するねらいをもつ科目である。また,日本文化の特徴をふまえたうえで異文化への柔軟な理解力を養成する。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう
05.ジェンダー平等を実現しよう
08.働きがいも経済成長も
09.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう

【授業計画】
・授業の方法
配布資料に基づいて授業を進める。
江戸時代を近代成長を準備した前近代(プレ・モダン)と位置付けて,日本経済の連続的発展を説明する。
・日程
第1回 ガイダンス
第2回 近世東アジアの国際情勢
第3回 徳川社会の農業生産と市場経済化
第4回 徳川時代の金融・財政政策
第5回 幕末開港と開放経済への転換
第6回 明治政府の財政・金融政策
第7回 明治政府の産業政策
第8回 「大隈財政」と「松方財政」
第9回 企業勃興と日清戦後経営
第10回 日露戦後経営と植民地の動向  
第11回 補論
第12回 第一次世界大戦と日本経済
第13回 1920年代の金融・財政政策
第14回 「高橋財政」と大衆消費社会の到来 
第15回 補論

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
配布資料はWEB上でDLできるようにしておきます。各自印刷したものを持参して,メモをとりながら受講すること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
2単位の本授業科目では演習時間と予習復習時間をあわせて90時間の学修が必要と文科省が定めています。1回あたり平均すると6時間の学修が求められることになります。
事前に配布資料に読んでおくこと。漢字の読みや用語の意味について調べておくこと。授業後は授業内容を自分の言葉で説明できるようにしておくこと。

【成績の評価】
・基準
毎回の感想コメントの提出と期末テストの実施によって評価する。
・方法
感想コメント(40%)
期末テスト(60%)

【テキスト・参考書】
適宜指示しますが,とりあえず,以下の文献を提示しておきます。
沢井実・谷本雅之[2016]『日本経済史 近世から現代まで』,有斐閣。

【その他】
・学生へのメッセージ
高校で日本史を学んでいない学生にも理解できる講義を心がけますが,不明な点があれば,適宜質問してください。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を,安部研究室(人文社会科学棟2号館3階305)において,実施します。事前にメールにて連絡ください。

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