【授業の目的】
この講義は,「連続と断絶」という経済史の視点に立ち,1930年代から2000年頃までの約70年間の日本経済の歩みを学びます。
【授業の到達目標】
1)現代社会が過去からの延長線上に形成されていることを理解する。【知識・理解】 2)現在の特徴や諸問題に対して,経済史の視点から考えて見ようとする。【態度・習慣】
【授業概要(キーワード)】
近代・現代,高度成長,安定成長,低成長
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
日本社会の基礎知識に関する講義であるため,多くのコース・専修に関わりがある。カリキュラム・ポリシーにある経済・経営分野の高度な「専門知」を獲得し,論理的な思考能力と統計・資料に基づく分析力を養成するねらいをもつ科目である。また,日本文化の特徴をふまえたうえで異文化への柔軟な理解力を養成する。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう 05.ジェンダー平等を実現しよう 08.働きがいも経済成長も 10.人や国の不平等をなくそう 16.平和と公正をすべての人に
【授業計画】
・授業の方法
配布資料に基づいて授業を進める。 戦後改革による日本経済の連続・断絶を把握したうえで,日本経済の発展・停滞を説明する。
・日程
1ガイダンス/私・父母・祖父母の歴史 2戦時・戦後復興期(1)概要 3戦時・戦後復興期(2)経済統制の展開 4戦時・戦後復興期(3)戦時経済の実態と崩壊 5戦時・戦後復興期(4)占領と経済改革 6戦時・戦後復興期(5)復興と経済政策 7高度成長期(1)概要 8高度成長期(2)高度成長の要因と国際収支の天井 9高度成長期(3)政府の役割 10高度成長期(4)企業・労働・消費・公害 11安定成長期(1)概要 12安定成長期(2)高度成長の終焉と安定成長への転換 13安定成長期(3)「経済大国」日本の実態 14安定成長期(4)バブル経済とその後 15まとめ
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
配布資料はWEB上でDLできるようにしておきます。各自印刷したものを持参して,メモをとりながら受講すること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
2単位の本授業科目では演習時間と予習復習時間をあわせて90時間の学修が必要と文科省が定めています。1回あたり平均すると6時間の学修が求められることになります。 事前に配布資料に読んでおくこと。漢字の読みや用語の意味について調べておくこと。授業後は授業内容を自分の言葉で説明できるようにしておくこと。
【成績の評価】
・基準
毎回の感想コメントの提出と期末テストの実施によって評価する。
・方法
感想コメント(40%) 期末テスト(60%)
【テキスト・参考書】
適宜指示しますが,とりあえず,以下の文献を提示しておきます。 橋本寿朗・長谷川信・宮島英昭・齊藤直[2019]『現代日本経済』第4版,有斐閣。
【その他】
・学生へのメッセージ
高校で日本史を学んでいない学生にも理解できる講義を心がけますが,不明な点があれば,適宜質問してください。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を,安部研究室(人文社会科学棟2号館3階305)において,実施します。事前にメールにて連絡ください。
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