【授業の目的】
社会政策とは、資本主義社会において生じた社会問題を解決するための政策であり、就業者の生活福祉の向上を目指すものである。本講義では、社会政策の仕組みや機能について、経済学の視点でその現状や課題を学んでいく。
【授業の到達目標】
①社会政策の概念と機能について、経済学の視点で論理的に述べることができる。【知識・理解】 ②社会政策の現状や課題について、授業を通して得られた知識や経験に基づき、自分の考えを整理し表現することができる。【態度・習慣】 ③統計データを適切に捉え、説明することができる。【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
就業者、公的年金、医療保険、健康生産、介護保険、生活保護、公衆衛生
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:51~75% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:26~50%
【科目の位置付け】
現代社会で活躍するために必要な知識と教養を身に付け、他者への柔軟な理解力を養成するために編成されている。 (人文社会科学部 経済・マネジメントコースのカリキュラムポリシー)
【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう 03.すべての人に健康と福祉を 04.質の高い教育をみんなに 05.ジェンダー平等を実現しよう 08.働きがいも経済成長も
【授業計画】
・授業の方法
パワーポイントを使用した講義形式で行う。 講義資料は事前にWebClassに掲載するので、各自ダウンロードまたは印刷して使用すること。 対面講義を原則とするが、一部オンライン開講(オンデマンド)となる場合がある。 授業の方法に関する詳細は、初回の授業(オンデマンド)で説明する。
・日程
以下の授業計画により進める予定である。 第1回 イントロダクション ※オンデマンド形式 第2回 経済学の視点で見た社会政策 第3回 ジェンダー平等と経済的価値 第4回 データと経済学 第5回 社会保険総論 第6回 医療①医療問題とは何か 第7回 医療②医療保険 第8回 医療③健康指標、健康生産 第9回 年金①公的年金の機能 第10回 年金②年金財政 第11回 介護保険・遺産動機 第12回 公衆衛生と外部性 第13回 公衆衛生と行動経済学 第14回 貧困・生活保護 第15回 まとめ
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
受講しながら不明な点を明らかにし、講義後に参考書を読んだり教員に質問するなどして理解を深めるよう努めること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
復習を重点的に行うこと。 履修者が自ら主体的に計画と目標を立て,自律的に準備学習に取り組むことを期待する。 授業時間外学習の具体的内容や分量については、講義内で適宜指示する。
【成績の評価】
・基準
1)社会政策の基本的な概念や理論を正しく理解し、現実の経済現象を説明することができるか 2)社会政策の現状や課題について、授業を通して得られた知識や経験に基づき、自分の考えを整理し表現することができるか 3)統計データを適切に捉え、説明することができるか
・方法
毎講義後に提出するミニッツペーパー60%、期末レポート40%とする。 これらについて、期限後の提出は認めない。
【テキスト・参考書】
教科書は特に指定しないが、講義内で各回のテーマに沿った参考書を紹介する。 全体を通した自主学習用の参考書として、以下を挙げる。
酒井正(2020)「日本のセーフティーネット格差:労働市場の変容と社会保険」, 慶應義塾大学出版会. 中室牧子・津川友介(2017)「『原因と結果』の経済学―データから真実を見抜く思考法」, ダイヤモンド社.
【その他】
・学生へのメッセージ
毎回の講義の中で関心のあるテーマを見つけ、新聞・雑誌・テレビ・インターネット等から積極的に情報を集めるなど、自ら調べ学ぶ姿勢を身に付けることを期待する。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を岡庭研究室(人文社会科学部2号館4階)において、月曜日の10:30~12:00の間に設ける。 会議や出張等で不在にすることがあるため、事前にメール等でアポイントメントをとることを推奨する。
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