【授業の目的】
本授業では,「グローバル・プロブレマティーク」という共通の枠組みの中で,各クラスで指定されたテーマに沿って授業を進めます。このクラス(基礎演習a)は,「グローバル・スタディーズで大切なこと」として,グローバル・スタディーズとは何かを理解し,それを学ぶために必要な基礎知識や考え方を身につけることを主目的とします。その学習の過程で,大学生が身につけるべき水準の読書力,文章作成力,議論の能力を養成することも重要な目的です。 本授業では,「グローバル化と言語」および「言語とコミュニケーション」に関わる問題を主たる考察テーマとして,関連文献の読解,情報の収集・分析とプレゼンテーション,討論,レポート作成を行うことにより上記の目的を達成することを目指します。
【授業の到達目標】
この演習を履修した学生は, (1) グローバル・スタディーズコースの学生が身につけるべき人文社会科学の基礎的素養を身につけることができる。【知識・理解】 (2) 大学生として標準的な読書力を身につけ,日常の学習に応用できる。【技能】 (3) 健全な批判的精神に裏打ちされた文章を作成し,討議できる。【態度・習慣】【技能】
【授業概要(キーワード)】
グローバル化,言語,コミュニケーション,アカデミックスキル
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25% C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25% C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25% D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
この授業は,グローバル社会に柔軟に適応できる思考力と判断力を涵養するために編成された科目です。また,情報の収集・分析能力を高め,論理的かつ説得力のある日本語を書く能力の基礎を育成します。(グローバル・スタディーズコースのカリキュラム・ポリシー)。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
【授業計画】
・授業の方法
前半の「グループワーク・全体討論」では,毎回教員が指定したトピックについて文献(pdf, コピーなどで事前配付)を読み,4~6人のグループで内容の理解を確認し,問題点を検討した後,論点を整理してクラス全体でディスカッションを行い,トピックについて理解を深めます。 後半の「個人発表」では,個人で選定したトピックについて,文献等を調査して考察し,スライドを作成してプレゼンテーションを行います。また,発表にもとづいて学期末に小レポートを作成します。 授業は対面で行います。
・日程
第1回 ガイダンス 第2回 総論(1) テーマ解説,文献検索・調査研究の方法 第3回 総論(2) 討論・発表・レポート作成の方法 第4回 グループワーク・全体討論 (1) 第5回 グループワーク・全体討論 (2) 第6回 グループワーク・全体討論 (3) 第7回 グループワーク・全体討論 (4) 第8回 グループワーク・全体討論 (5) 第9回 中間まとめ 第10回 個人発表(1) 第11回 個人発表(2) 第12回 個人発表(3) 第13回 個人発表(4) 第14回 個人発表(5) 第15回 全体まとめ
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
グループワーク・全体討論には積極的に参加し発言してください。毎時間,PC,タブレット等を持参してください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
「グループワーク・全体討論」では,毎回,論点と自分の考えを短い文章にまとめて提出してもらいます。「個人発表」では,早めに取り上げるトピックを決め,準備を進めましょう。
【成績の評価】
・基準
討論や発表,課題の提出の成果により,「主体的な参加の度合い」,「知識の修得の度合い」,「理解の度合い」,「汎用的技能(論理的思考力,文法表現力)の修得の度合い」の4つの観点から総合的に成績評価を行います。
・方法
(1) 「グループワーク・全体討論」への積極的な参加:30点 (2) 「グループワーク・全体討論」における課題提出(論点と自分の考え):20点 (3) 「個人発表」の成果:30点 (4) 学期末小レポート:20点
【テキスト・参考書】
《参考書》(購入の必要はありません) 猿橋順子(2024)『社会言語学の副読本:異なる言語話者たちでつくるコミュニティ』三元社 その他の参考書は第2回の授業時に紹介します。なお,「グループワーク・全体討論」で使用する文献は教員がpdf,コピー等で配付します。
【その他】
・学生へのメッセージ
「グローバル・プロブレマティーク基礎演習」は指定クラス制となっており,受講者の側でクラスを選択することはできません。クラス分けは,学期初めにWebClass上に掲示されます。また,GSコース学生のみを対象とした授業であり,他コースからの履修は原則として認めません。
・オフィス・アワー
金曜日 12時から12時30分 および 月曜日 16時30分から17時30分 池田光則研究室 (メールアドレスは学部のHP,『学生便覧』に記載してあります)
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