共創デジタルソリューションⅠ
 Digital Solutions I with Co-creation
 担当教員:脇 克志(WAKI Katsushi)、本多 広樹(HONDA Hiroki)、下平 裕之(SIMODAIRA Hiroyuki)奥野 貴士(OKUNO Takashi)
 担当教員の所属:社会共創デジタル学環
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:社会共創デジタル学環  科目区分:必修 
【授業の目的】
質の良いデータを適切に収集する力と適切に取り扱う力は、現代社会で活躍する人材には必要不可欠な素養である。本講義は実社会でデータを収集し、正しく取り扱える知識の習得を目的とする。標本データを収集する際には、調査対象(人、モノなど)や調査環境に対して十分に配慮をする必要がある。また、事故・トラブルに対応できる知識も必要である。講義では、データ収集の際に必要となる手続きや承諾、個人情報保護やインフォームドコンセントの重要性を理解し、順守できる知識を習得する。

【授業の到達目標】
この科目を履修した学生は、
(1) アンケート調査に必要な明確な目的を設定できる。【態度】
(2) 具体的な課題をグループで協働して解決できる。【態度】
(3) 収集したデータを正しく把握するための処理方法を理解している。【知識・理解】
(4) 評価した内容を正確に表現し、分かりやすく伝えることが出来る。【技能】

【授業概要(キーワード)】
アンケート調査、妥当性と信頼性、オプトアウト、統計基本量、正規分布、外れ値、欠損値、検定、学生主体型授業

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:26~50%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:26~50%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この授業は、人文社会科学、教育学、理学などの細分化された学問分野の専門知識を融合して、複雑な地域課題を俯瞰的に思考する力を身につけるために編成される科目である。(社会共創デジタル学環【DP7】)

【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう
02.飢餓をゼロに
03.すべての人に健康と福祉を
04.質の高い教育をみんなに
08.働きがいも経済成長も
09.産業と技術革新の基盤をつくろう
11.住み続けられるまちづくりを
13.気候変動に具体的な対策を

【授業計画】
・授業の方法
動画・教材による事前学習とその確認課題を行い、講義ではグループでの学習・課題レポートの作成を行う。
・日程
第01回:ガイダンス(自己分析)
第02回:ヒアリング調査(アポイントメントの取得,ヒアリングの実施)
第03回:アンケート調査に必要な知識取得(目的明確化、対象定義、妥当性、信頼性、調査方法、オプトアウト)
第04回:アンケート調査(予備調査を踏まえたアンケート作成)
第05回:画像・動画データ取得の基礎
第06回:画像・動画データの加工・編集・計測の基礎
第07回:基本統計量の復習(平均、分散、標準偏差、正規分布)
第08回:収集データの前処理・可視化(データの種類、データ数、最小値、最大値、ヒストグラム、散布図)
第09回:テキストマイニングの基礎理論(ソフトウェアの説明、ヒアリングの文字起こし、データクリーニング、テキストデータの作成)
第10回:テキストマイニングの基礎的分析(頻度、類似度、データの視覚化等)とそれによるデータの評価
第11回:確率分布と外れ値の評価(正規分布を仮定した場合の外れ値基準設定方法)
第12回:分割表の検定(ピボットテーブルを用いた分割表の作成とカイ二乗検定による評価)
第13回:標本調査での母集団の平均・分散の推定(標本平均の精度と標本数の関係、疑似乱数を使った実験)
第14回:2標本問題と仮説検定(2つの母集団の平均評価、正規分布のグラフを使った検定理解)
第15回:アンケート調査結果の発表とまとめ

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
事前学習で得られた知識を活用して、各自が協力してグループ課題に取り組む、グループ内で課題解決に向けて自分の考えを積極的に発信する。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
動画・教材による事前学習とその確認課題の解答で、概ね1時間とするが、講義でのグループ課題を能動的にすすめるために、自分の興味に合わせた学修内容の深掘りを期待する。

【成績の評価】
・基準
事前課題の取り組みと講義中のグループ活動でのそれぞれの積極性、提出されたグループ課題の内容で評価する。これに、担当教員が独自の評価項目を付け加える場合がある。また、加点としてグループ活動における学生相互の評価を加える。
・方法
事前課題の評点(40点)+グループ活動での役割評価(20点)+提出する課題の評価(40点)+学生相互評価による加点(20点)

【テキスト・参考書】
動画資料や教材をWebClassにて公開する。

【その他】
・学生へのメッセージ
社会共創デジタル学環での課題解決に向けた取り組みで必要となる知識を「知る」だけでは不十分で、「理解」し「「活用」出来るように、しっかり自分の力にしましょう。
・オフィス・アワー
教材や講義全体については、WebClassのメッセージで質問してください。

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