共創アントレプレナーシップⅠ
 EntrepreneurshipⅠwith Co-Creation
 担当教員:菅生 達仁(SUGAOI Tatsuhito)
 担当教員の所属:社会共創デジタル学環
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):企業における新規事業立上げ及び複数の起業経験があり、これらの経験を活かし、教単なる知識の伝達にとどまらず、実務経験に基づいたケーススタディや課題解決型の学習を取り入れていく。
 開講学年:1年、2年、3年、4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
本講義は、質の高い事業計画を作成できるようになるための要素習得を目的とする。新規事業に必要な検討要素の理解、課題と顧客定義、どのようにして商品に化けた価値を顧客へ届けるか、さらに一連の活動を可能にするための資金をどのように調達するかまで学ぶ。表面的な課題に対する解決策だけではなく、顧客のインサイトを得るまで課題を深掘り、深堀した真の課題(根本要因)に対する解決策こそが競争力ある商品へとつながることを学ぶ。資金調達や財務会計の学びを通じて、キャッシュの重要性について理解する。

【授業の到達目標】
この講義を履修した学生は、
1)一つ一つの事業は社会貢献を果たすために存在していることが理解できる。【知識・理解】
2)事業計画策定に必要な知識を身につけることができる。【知識・理解】
3)論理的思考力が身につき、問題解決のプロセスへ適用することができる。【知識・技能】

【授業概要(キーワード)】
課題解決、論理的思考、価値提供、マーケティング、顧客インサイト、財務、資金調達、事業の仕組み、事業計画

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この授業は、多様な人々と協働して企画・立案する力や起業などのイノベーションを創造する力を育 成するため,マネジメントの論理思考,事業アイデアの創出法,ビジネスプランニング 等に係る科目である。(社会共創デジタル学環のカリキュラム・ポリシー)。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう
04.質の高い教育をみんなに
05.ジェンダー平等を実現しよう
08.働きがいも経済成長も
09.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
17.パートナーシップで目標を達成しよう

【授業計画】
・授業の方法
1) 教員が授業資料を掲示することにより、学生の理解を促しながら講義を進めていく。
2) 教員は講義の中で、学生へ質問を投げ、学生に考えさせる仕組みも設ける。
3) 講義の中には数分~数十分のグループディスカッション並びに発表の機会も設ける。
・日程
第1回 オリエンテーション
第2回 新規事業に必要な9つの検討要素Ⅰ
第3回 新規事業に必要な9つの検討要素Ⅱ
第4回 課題の設定
第5回 解決策と提供価値
第6回 顧客の定義
第7回 顧客インサイト
第8回 事業環境分析
第9回 顧客へ価値を届ける(チャネル編)
第10回 顧客へ価値を届ける(プロモーション編)
第11回 資金調達
第12回 財務会計の基礎(財務三表の理解)
第13回 財務会計の基礎(財務三表の活用)
第14回 プレゼンテーションスキル
第15回 学びの総括

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1)授業で話されることや示される資料・動画から得たことをノートへ筆記するなどし、理解に努める。
2)講義中に考えの共有や発表を促されたときはいつでも応えられるように、自分の経験や考えを整理しながら授業に参加する。
3)小グループでの議論を促されたときは、与えられたテーマについて時間内に議論し端的に発表できるように準備する。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
1) 回を重ねるごとに知識の連携が必要になるので,授業の該当箇所を自分で探し関連づけることが重要。
2) 参考書籍を自然に読んでおくことで、授業における発言に自信を持てる。

【成績の評価】
・基準
1) 授業に積極的・能動的に参加できていることが合格の基準。積極性と能動性を示すために、発言を促されたときは遠慮することなく自分の考えや意見を発して欲しい。
2) 試験において、授業で示す学びのポイントが漏れなく入っていることが合格の基準。
・方法
1) 授業への貢献:授業における発言回数と発言内容(内容にwhat, So what, Now whatの3つが入っていることが望ましい)。(50%)
2) 最終試験:授業での学びに則した内容で試験を実施。(50%)

【テキスト・参考書】
【参考書】
・アレックス・オスワルダー著「ビジネスモデル・ジェネレーション」(SHOEISHA)
・高田 貴久(著)、岩澤 智之(著)「問題解決―あらゆる課題を突破する ビジネスパーソン必須の仕事術」(英治出版)
・谷本理恵子著「プリンセスマーケティング」(エムディエヌコーポレーション)
・ジェラルド・ザルトマン「心脳マーケティング」(ダイヤモンド社)

【その他】
・学生へのメッセージ
新しい事に挑戦することに興味がある学生、起業を含むビジネスに興味がある学生、インスパイアを得たい学生の参加を待っています。
・オフィス・アワー
事前にアポイントを取った上で教員の研究室へ来てください。

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