共創アントレプレナーシップⅡ
 EntrepreneurshipⅡwith Co-Creation
 担当教員:菅生 達仁(SUGAOI Tatsuhito)
 担当教員の所属:社会共創デジタル学環
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):複数の起業や事業再構築を通じたアントレプレナーシップ発揮の経験があり、これらの経験を活かし、教単なる知識の伝達にとどまらず、経験に基づいたケーススタディを学習に取り入れていく。
 開講学年:1年、2年、3年、4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
本講義では、アントレプレナーシップについて理解し、その精神を実行してみたと思えることをゴールとする。このゴール達成のために、アントレプレナーシップの構成要素である「自己効力感」「創造性」「リスクテイキング」「チームワーク」「価値創造」を、講義およびゲストスピーカーとのコミュニケーションを通じて育む内容とする。講義では、アントレプレナーシップの概念と基礎知識、および利活用できる具体的な場面を習得する。アントレプレナーシップの重要性、必然性を理解するために、様々な分野で活躍しているアントレプレナーを招き、現場のリアルな肌感と学生が目指す人物像を体感させる。また、アントレプレナーシップから生まれるイノベーションについて理解を深めるために、具体例を挙げながら講義する。また、地域課題や問題の全体像を把握するために、システム思考の基礎を習得する。

【授業の到達目標】
この講義を履修した学生は、
1)アントレプレナーシップはマインドセットであり、起業の文脈だけではなく、政治や芸術、教育、スポーツ、社会活動等様々な分野において発揮できる精神であることを説明できる。【知識・理解・態度】
2)アントレプレナーシップの構成要素を理解し、アントレプレナーシップを発揮した具体的な人物を紹介することができ、且つアントレプレナーシップの構成要素のうち、どの要素において優れていたかを分析できる。【知識・技能】
3)日常の様々な場面において、アントレプレナーシップを発揮できるようになり、社会的影響度の高いイノベーションに関与できる人物を目指す。【態度・習慣】

【授業概要(キーワード)】
アントレプレナーシップ、イノベーション、リスクテイカー、創造性、柔軟性、耐久力、忍耐力、責任感、社会的影響

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この授業は、アントレプレナーシップやビジネスの視点を持ち,多様な人々と協働して地域における課題解決とイノベーション創出に挑戦できる力をつけるために編成される科目である(社会共創デジタル学環ディプロマ・ポリシー)

【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう
02.飢餓をゼロに
03.すべての人に健康と福祉を
04.質の高い教育をみんなに
05.ジェンダー平等を実現しよう
08.働きがいも経済成長も
09.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
13.気候変動に具体的な対策を
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう

【授業計画】
・授業の方法
1)教員が授業資料を掲示し、学びのポイントとなる知識を提供しながら進める。
2)ゲーム性のある課題に取組み、同取組から学びのポイントを振り返る。
3)提供された調査課題について考察し、考察したことを口頭発表する。
・日程
第 1回目 オリエンテーション
第 2回目 アントレプレナーシップとは(概念)
第 3回目 アントレプレナーシップの理解(ゲーム)
第 4回目 アントレプレナーシップの発揮Ⅰ(どこで発揮するか)
第 5回目 勝てるチームとは
第 6回目 効果的なコミュニケーション
第 7回目 アントレプレナーシップの実践(ゲーム)
第 8回目 イノベーションの歴史とこれから
第 9回目 地域にある企業のイノベーション(1)
第10回目 地域にある企業のイノベーション(2)
第11回目 組織とダイバーシティ
第12回目 リーダーシップ
第13回目 システム思考
第14回目 ゲストスピーカーによる講演(2)
第15回目 学びの振り返り

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1)授業で話されることや示される資料・動画から得たことをノートへ筆記するなどし、理解に努める。
2)講義中に考えの共有や発表を促されたときはいつでも応えられるように、自分の経験や考えを整理しながら授業に参加する。
3)小グループでの議論を促されたときは、与えられたテーマについて時間内に議論し端的に発表できるように準備する。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
起業の文脈に偏らず、政治、社会活動、芸術、医療、スポーツ等様々な分野で活躍をした人々を取り上げた書籍や動画等に触れて、多様な分野におけるアントレプレナーシップの発揮に触れておくことを勧める。

【成績の評価】
・基準
1)授業で発言を積極的に行うなど、積極的・能動的に参画できていることが合格の基準。
2)調査を要する課題において、5W1Hの観点で漏れなく調査できていることが合格の基準。
3)アントレプレナーシップの発揮について、特定分野に偏らず理解していることを合格の基準とする。
・方法
1) 授業への貢献:授業における発言回数と発言内容(内容にwhat, So what, Now whatの3つが入っていることが望ましい)。(50%)
2) レポート:アントレプレナーシップの発揮をテーマにしたレポート提出。(50%)

【テキスト・参考書】
・山川 恭弘 (著) 「バブソン大学で教えている 世界一のアントレプレナーシップ」(KODANSHA)

【その他】
・学生へのメッセージ
将来どのような道に進むにせよ、それぞれの道においてアントレプレナーシップを発揮できる人材であれば道をより切り開くことができます。この授業でアントレプレナーシップの理解を深め、それを発揮できる人財に育ってほしいです。
・オフィス・アワー
事前にアポイントを取った上で教員の研究室へ来てください。

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