【授業の目的】
学校における救急処置は養護教諭の職務の中でも高い専門性が求められ,学校内外から期待される役割であり,的確な判断力と技術を必要とします。緊急性の判断や処置方法,教育的指導,危機管理体制の整備など救急処置に必要な知識と技術を習得し実践できることを目的とします。
【授業の到達目標】
1)学校における救急処置について理解する。 2)救急処置の進め方を理解する。 3)児童生徒に多く見られる救急処置について適切な対応ができる。 4)救急体制の整備を中心に危機管理体制を理解し,緊急時に対応できる体制について考察し議論できる。
【授業概要(キーワード)】
フィジカルアセスメント(養護診断) 養護判断 危機管理
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:26~50% D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:51~75% B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:51~75% D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%
【科目の位置付け】
学校における救急処置の考え方について理解し,実技・演習を通して救急処置の基本(フィジカルアセスメント(養護検診)・養護判断・処置)を習得し実践に活かすものである。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を 04.質の高い教育をみんなに 05.ジェンダー平等を実現しよう 10.人や国の不平等をなくそう 16.平和と公正をすべての人に 17.パートナーシップで目標を達成しよう
【授業計画】
・授業の方法
1)学校における救急処置の基本(考え方・方法)を理解する。 2)学校において頻度の高い傷病について,演習を通して対応の仕方を修得する。 3)危機管理の重要性を理解し,危機管理体制について考え議論することができる。
・日程
1.養護教諭が行う救急処置とは 2.緊急性の判断・危機管理 3.救急処置の対応の基本的な流れ 4.内科的な対応 5.外科的な対応 6.腹痛 7.頭痛 8.吐き気・嘔吐 9.息苦しい 10.外傷(皮膚損傷) 11.捻挫・骨折 12.頭部外傷 13.胸部・腹部骨折 14.アナフィラキシーショック 15.熱中症
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1)的確な養護判断の根拠となる,問診の基本・視診・触診・打診の実際について演習を行います。 2)テキストやインターネト等による事前学習を行い、各傷病の対応の資料を作成し,わかりやすく説明することをとおして理解を深めます。 2)実際の傷病の対応について、ロールプレイにより技術を高めます。積極的に参加するとともにシェアリングを通してより的確な対応を身に付けてられるよう努めてください。。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
1)授業で扱う内容について,テキストや参考文献に目をとおして,内容の適切な理解に努めてください。 2)授業で習った内容について,毎回指定された日までレポートを提出してください。
【成績の評価】
・基準
学校で必要になる救急処置の基本的な考え方,知識・技術を取得できる。 危機管理について,必要性を理解し実態から評価できる。
・方法
授業態度(20点),課題についての提出物(30点),定期試験(50点)とします。
【テキスト・参考書】
教科書 山内豊明監修:「保健室で役に立つ ステップアップ フィジカルアセスメント」 東山書房
【その他】
・学生へのメッセージ
解剖学の知識を生かし,医療現場における救急看護と学校における救急処置を比較しながら理解を深めましょう。
・オフィス・アワー
火・木・金曜日 15:30~17:00 研究室に来室する際には、事前に連絡ください。日時調整します。
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