【授業の目的】
養護教諭1種免許状取得のために,3週間の実習においてこれまで履修した一般教育に関する科目,養護に関する専門科目,教職専門科目で培った教養をもとに、教育の現場において実践的展開を図り,それをとおして養護教諭としての専門知識と技術を錬磨し,同時に教職に関する実践的・研究的能力と態度を養っていくことを目的とする。
【授業の到達目標】
・養護教諭志望を高めるとともに自らの課題をもつことができる。 ・児童生徒の発達や心理及び学校生活の実態を把握できる。 ・学校教育全般の組織・運営を理解し,各教科・特別活動等の実態を知り,学校保健活動とその中で養護教諭の果たすべき役割,活動内容について理解を深めることができる。 ・養護教諭の職務とされる「養護をつかさどる」活動及び保健室の機能について,体験をとおして理解を深め,専門的技術を高めることができる。
【授業概要(キーワード)】
養護教諭の職務、保健室経営、児童生徒理解、学校保健活動
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:76~100% D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100% D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25% D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%
【科目の位置付け】
養護教諭1種免許状取得のための必修科目である。実習協力校で配属された学級において児童生徒理解を深めると共に,保健室における実習を中核にして実際に活動している養護教諭の姿を観察し,指導を受けながら成すことによって実践力を高める。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を 04.質の高い教育をみんなに 05.ジェンダー平等を実現しよう 08.働きがいも経済成長も 16.平和と公正をすべての人に 17.パートナーシップで目標を達成しよう
【授業計画】
・授業の方法
山形市内協力校及び附属小中学校において,8月下旬から9月中旬までの3週間の実習を行う。
・日程
1 学校教育に関する理解 (1)校内組織と運営 (2)学校保健活動 2 諸領域における教育活動の理解と参観 (1)児童生徒理解 (2)学級参観 (3)教育活動 3 養護教諭の職務に関する実習 (1)日常の保健活動の実際 ・保健室経営 ・救急処置 ・健康相談活動・保健指導 ・学校環境衛生活動 ・保健関係事務 (2)保健関係行事の実習 ・健康診断 ・健康相談 ・学校行事 ・保健行事に伴う保健活動
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
自ら目的をもって積極的態度で参加し,常に参考書や手引きによりこれまで学んだ理論を復習したうえで、実習校においても一つ一つ確認しながら対応についての技術を身につけてください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
・事前に養護教諭の職務及び救急処置等について,「養護実習の手引き:山形大学附属学校園養護教諭部会」と教科書で確認してください。 ・保健指導案を作成しておくようにしてください。 ・救急処置については、テキストなどを手許において確認しながら進めてください。 ・毎日の実習内容とその振り返りをしながら考察を深めてください。
【成績の評価】
・基準
以下の事項を最低基準「C」とする。 ・学校教育に対する理解が深められる。 ・児童生徒とのかかわりを通して,児童生徒理解が深められる。 ・保健管理・保健指導を計画に沿って行い,その考察ができた。 ・養護教諭志望が高められた。
・方法
山形大学地域教育文化学部実習専門委員会が、実習校から提出された資料に基づき評価する。
【テキスト・参考書】
養護実習の手引き:山形大学附属学校園養護教諭部会 前期使用した専門科目のテキスト
【その他】
・学生へのメッセージ
・養護実習で、特に「これについて学びたい」ことをもって実習に臨んでください。 ・保健室における個別の対応(救急処置・健康相談活動)の流れ、頻度の多い事例の対応などを事前に確認したうえで、積極的に対応の仕方を学んでください。
・オフィス・アワー
疑問点や不安など相談したい内容がある場合は、アドバイザー教員に相談してください。
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