日本の司法制度(法学)
 Justice System of Japan (Legal Studies)
 担当教員:高倉 新喜(TAKAKURA Shinki)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科総合法律コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
法と裁判の全体像と具体的なイメージを把握するため、法の働き、法を実現する司法制度および裁判の仕組みの基礎的な知識を得ることを目的とする。

【授業の到達目標】
この講義を履修した学生は、
(1) 法と裁判の全体像と具体的なイメージを説明できる。【知識・理解】
(2) 法の働き、法を実現する司法制度および裁判の仕組みの基礎的な知識を応用できる。【知識・理解】

【授業概要(キーワード)】
法、裁判、法曹、司法制度

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:26~50%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
本講義は、日本の司法制度について様々な視点から理論的に考察することで、健全な批判精神に裏打ちされた幅広い知識を習得するものである。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう
03.すべての人に健康と福祉を
05.ジェンダー平等を実現しよう
08.働きがいも経済成長も
09.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう

【授業計画】
・授業の方法
テキストの精読を中心に対面の講義を進めるが、資料などを併用する。
・日程
第1回 ガイダンス
第2回 第1講 法令と判例
第3回 第2講 法と裁判の役割(民事事件)
第4回 第3講 法と裁判の役割(刑事事件)
第5回 第4講 法と裁判の役割(行政事件)
  「課題レポート1」を課す。
第6回 第5講 裁判所制度
第7回 第6講 法律家の役割(裁判官、検察官)
第8回 第7講 法律家の役割(弁護士、準法律家、法曹養成)
  「課題レポート2」を課す。
第9回 第8講 裁判の仕組み(民事裁判、家事裁判)
第10回 第9講 裁判の仕組み(行政裁判)
  「課題レポート3」を課す。
第11回 第10講 裁判の仕組み(刑事裁判)
第12回 第11講 裁判の仕組み(憲法裁判)
  「課題レポート4」を課す。
第13回 第12講 裁判をめぐる現代的課題(裁判を受ける権利、国民の司法参加)
第14回 第13講 裁判をめぐる現代的課題(国際化と裁判、司法制度の改革)
  「課題レポート5」を課す。
第15回 本講義のまとめ
  裁判傍聴のレポートを課す。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
講義をよく聞くことが重要であるが、何について語られているのかを意識すること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
1 予習のあり方
予め資料を配布し、テキストの中で読んでくるべき箇所を示すので、それらに目を通したうえで講義にのぞむこと。
2 復習のあり方
テキストと資料を再読し、理解を確実にするように努めること。

【成績の評価】
・基準
(1) 法と裁判の全体像と具体的なイメージを説明できるか、(2) 法の働き、法を実現する司法制度および裁判の仕組みの基礎的な知識を応用できるか、が基準である。
・方法
裁判傍聴のレポート(50点)と、「課題レポート1」から「課題レポート5」まで(各10点)の合計6回のレポートを課す。

【テキスト・参考書】
テキスト 市川正人・酒巻匡・山本和彦『現代の裁判』(有斐閣)

【その他】
・学生へのメッセージ
自学自習によってテキストと資料をマスターする姿勢が大切である。
裁判傍聴をすることによって、この社会で法が生きていることを実感してほしい。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を高倉研究室(人文社会科学部2号館3階)で設ける。在室中ならば随時対応する。長くなりそうならばメールで予約のこと。

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