ウェルビーイングの実現へ-性に関する健康的なライフスタイルの形成から-(社会学)
 From a Healthy lifestyle to Well-Being(Sociology)
 担当教員:畔柳 まゆみ(KUROYANAGI Mayumi)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科文化創生コース
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):学校現場における養護教諭の経験がある教員が,児童生徒の健康課題解決を支援してきた経験から,受講生の性に関する学びを深め,自他の健康そしてウェルビーイングの実現を目指していきます。
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義・演習
 開講対象:1年,2年,3年,4年  科目区分: 
【授業の目的】
「性」に関する科学的かつ人権を基盤においた知識を学び,「性」について自らどう向き合い,性に関することにどう意思決定していくか考えを深め,自分自身と他者のウェルビーイング(幸福)を目指すことが目的の授業です。

【授業の到達目標】
1健康とウェルビーイング(幸福),尊厳を実現することの意義を理解できる(知識・理解)
2尊重された社会的,性的関係を育てることの意義を考え発表することができ  
 る。(態度)
3自分の選択が,自分自身と他者のウェルビーイング(幸福)にどのように影  
 響するのかを考え実践する態度を習得できる。(技能・習慣)

【授業概要(キーワード)】
学生主体型授業(アクティブラーニング),性教育,エンパワーメント,ウェルビーイング 

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:26~50%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この授業は,基盤共通教育基幹科目「山形から考える」の一つとして,性に関することをどのようにとらえ,どのように意思決定していくのか各自が考えをもち,自他ともに性に関する健康的なライフスタイルの形成とウェルビーイングの実現を目指すことを目的にした授業です。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
04.質の高い教育をみんなに
05.ジェンダー平等を実現しよう
10.人や国の不平等をなくそう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう

【授業計画】
・授業の方法
前半の授業では大学生の性に関する調査結果をもとに性に関する問題点を考察し,包括的性教育の理解と実際の性教育の受講体験をとおして,自身のこれまで受けてきた性教育を振り返る。後半は、自らが受けたいと思う性教育をグループで作成しそれについてプレゼンテーションを行う発表やディスカッションがメインの授業にしていきます。
・日程
・授業の方法
1)対面形式で行います。
2)課題は、期限を設定してWebClssに提示します。

・日程
第1回:ガイダンス
第2回:大学生の性に関する調査から
第3回:性(教育)についての課題を検討する
第4回:包括的性教育について考えよう
第5回~第9回:性教育を受けよう(希望から5テーマ)
第10回~第12回:自分が受けたい性教育を考えよう(内容・指導法)
第13回~第14回:性教育の発表会(プレゼンテーション)
第15回:リフレクション:レポート課題 授業改善アンケート

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
講義では,各種の資料やスライド等を活用します。また,後半では学生主体となって活動することがメインとなります。毎回、内容に関してグループでディスカッションをしますので,積極的な態度で授業に臨んでください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
「予習のあり方」
必要な場合は随時指示します。これまでの自身の性についての学びや考えをもとに考察を深めることを期待します。
「復習のあり方」
授業後に授業時の思考・分析の内容をミニレポートにまとめ,提出してもらいます。また,授業中に疑問や課題に感じたことを調べてノートにまとめる活動を各自行っておきましょう。(毎週1時間程度)

【成績の評価】
・基準
1健康とウェルビーイング(幸福),尊厳を実現することの意義を理解できる。
2自らの性に関する考えをもち,尊重された社会的・性的関係を育てることの意義を発表することができる。 
3自分の選択が,自分自身と他者のウェルビーイング(幸福)にどのように影響するのかを考え実践する態度をもつことができる。
以上を合格基準とします。
・方法
以下の得点の合計をもって評点とします。
・毎授業時の参加の状況とミニレポート 40点
・レポート課題1「私が受けてきた性教育と私がのぞむ性教育」30点
・レポート課題2「今後の私の生き方について」30点

【テキスト・参考書】
参考書
・国際セクシュアリティ教育ガイダンス 科学的根拠に基づいたアプローチ:
 ユネスコ著
・その他必要に応じて資料等を配付する予定です。

【その他】
・学生へのメッセージ
大学生が,尊重された性関係を育み,自らの選択が自分自身と他者のウェルビーイング(幸福)の影響を考えて意思決定する意義を確認し,実践する力を携えて社会の担い手になっていくことは,広く地域全体の性に関する意識改革につながり,次代を担う子どもたちにも浸透していく可能性を秘めています。性について一緒に語り合いましょう。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を畔柳研究室(地域教育文化学部3号館4階404号室)において、毎週木曜日の14:40~15:30の間に設けます。面談を希望する場合は事前に予約をお願いします。連絡先は、初回の授業でお知らせします。

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