【授業の目的】
山形県と東北地域にある半導体企業から講師をお迎えし,半導体産業のみならず山形・東北地域と半導体産業の結びつきを学ぶことで,地域活性と経済安全保障で重要な半導体について山形の地から考える。講師は東北半導体・エレクトロニクスデザインコンソーシアム(T-Seeds)に参画している企業である。
【授業の到達目標】
この講義を履修した学生は, 1)いま日本国内外で起こっている半導体産業の状況と半導体の重要性を述べることができる。【知識・理解】 2)山形(東北地域)の半導体企業の実情を理解し,地域と半導体の関係を述べることができる。【知識・理解】 3)山形(東北地域)に半導体企業を誘致する際の課題と対応策を示すことができる。【態度・習慣】 4)半導体産業に関心をもち,自ら調べることができる。【技能】
【授業概要(キーワード)】
山形,東北地域,日本,世界,半導体産業,地域活性,経済安全保障
【科目の位置付け】
この授業は,山形の地で「山形,東北地域,日本,世界」とそれぞれの視点で半導体と半導体産業について学び,経済と安全保障の面で今後ますます重要度の増す「半導体と半導体産業」についての幅広い知識を習得するものである。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
08.働きがいも経済成長も 09.産業と技術革新の基盤をつくろう 11.住み続けられるまちづくりを
【授業計画】
・授業の方法
1)スライドを用いて講義をすすめます。 2)毎回講義終了後に講義で学習したこと,興味がわいたこと等を小レポートとして提出させます。
・日程
第1回:講義の進め方とガイダンス 第2回:半導体って何? 第3回:東北大学と半導体(東北大学・遠藤哲郎教授) 第4回:山形と半導体産業(山形県産業労働部産業技術イノベーション課) 第5回:ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング㈱山形テクノロジーセンター(山形県鶴岡市) 第6回:東北エプソン㈱(山形県酒田市) 第7回:エイブリック㈱秋田事業所(秋田県大仙市) 第8回:信越半導体㈱(福島県西郷村) 第9回:ルネサスエレクトロニクス㈱(山形県米沢市) 第10回:富士電機津軽セミコンダクタ㈱(青森県五所川原市) 第11回:スズキハイテック㈱(山形県山形市) 第12回:キオクシア岩手㈱(岩手県北上市) 第13回:東京エレクトロングループ(宮城県,岩手県) 第14回:㈱東根新電元(山形県東根市) 第15回:授業のまとめ
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
・文系・理系にこだわらず「半導体とは何ぞや?」と興味がある,モヤモヤしている学生は是非履修してください。 ・レポート提出や諸連絡はすべてWebClass経由で行うため,忘れずにWebClassに登録して授業に参加してください。 ・授業で示されるパワーポイントを参考に,講義内容をメモに取るなどして内容の理解に努めてください。 ・講師に方には会社が立地している地域についても講演していただくので,半導体企業を地元に誘致する自治体担当者としての目線で半導体産業を俯瞰してください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
1)新聞などで国内外の半導体に関するニュースが連日報道されているので,普段の生活で積極的に「半導体」に関する情報に触れるように心がける。 2)各回の講義を担当する企業・機関・大学について事前に調べておく。 3)授業で習った内容に関連することを自ら図書館やインターネットで自分なりに調べて,理解を深める努力が不可欠です。
【成績の評価】
・基準
1)いま日本国内外で起こっている半導体産業の状況と半導体の重要性を正しく理解していることを合格の基準とします。 2)山形(東北地域)の半導体企業の実情を理解し,地域と半導体の関係を正しく理解していることを合格の基準とします。 3)山形(東北地域)に半導体企業を誘致する際の課題と対応策を考え,論述できることを合格の基準とします。 4)半導体産業に関心をもち,自ら調べることができていることを合格の基準とします。
・方法
小レポート50点と期末レポート50点の合計100点で成績評価を行います。
【テキスト・参考書】
事前に指定するテキスト・参考書はありません。講義中に必要な資料は配布します。
【その他】
・学生へのメッセージ
「半導体」と聞くと理系や電気電子工学の分野というイメージを持っているかもしれません。しかし,「半導体」は裾野のとても広い産業で,文系・理系問わず色んなバックグランドをもった人材が活躍できる産業です。国内では熊本と北海道が今とても半導体が熱い地域ですが,東北・山形も半導体のポテンシャルが高い地域の一つです。だからこそ,山形・東北の地で半導体の魅力を知って欲しいと思います。知らないのはもったいない!積極的に半導体を知りましょう!
・オフィス・アワー
本講義以外は米沢キャンパスにいるのでオフィスアワーは特に設けません。質問がある場合は講義中もしくは下記まで連絡するようにしてください。 連絡先 メールアドレス:narita@yz.yamagata-u.ac.jp 電話:0238-26-3304 居室:米沢キャンパス 7号館129室
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