江戸時代の春画と娯楽から学ぶ多様性(人間・共生を考える)
 Shunga and Entertainment in Japanese art (Diversity and Inclusion)
 担当教員:佐藤 琴(SATO Koto)
 担当教員の所属:学士課程基盤教育院
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):日本美術史(絵画)専門の学芸員として実務経験を有する教員が、博物館での研究および教育活動にもとづいた授業を行う。
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
美術作品は社会を映す鏡です。特に江戸時代は大衆向けの出版物として浮世絵が誕生したため、当時の人々の生活や価値観が如実に描き出されています。この授業では浮世絵のなかでも春画と娯楽を描いた作品を取り上げて観察することで、そこに描き出された人間の欲望について理解を深めることを目的とします。

【授業の到達目標】
この授業の到達目標は以下のとおりです。
①江戸時代にどのような娯楽産業があったのか説明できる。【知識・理解】
②作品観察ができる。【技能】
③江戸時代と現代の娯楽産業の共通点と相違点について説明できる。【知識・理解】

【授業概要(キーワード)】
江戸時代、絵画、浮世絵、娯楽、出版、かわいい

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
05.ジェンダー平等を実現しよう
10.人や国の不平等をなくそう
16.平和と公正をすべての人に

【授業計画】
・授業の方法
パワーポイントで作品を紹介しながら講義をします。
・日程
第1回 ガイダンス 第2回 絵画は何を描いてきたか
第3回 浮世絵以前 第4回 最初はモノクロ 菱川師宣
第5回 カラー流行 鈴木春信 第6回 八頭身美人登場 鳥居清長・勝川春章
第8回 花魁から鉄砲まで 喜多川歌麿 第9回 肉体表現の変化 葛飾北斎・歌川国貞・歌川国芳
第10回 グルメ 第11回 おもちゃ
第12回 招き猫 第13回 落語 
第14回 着物と刺青 第15回 まとめ
上記は予定です。変更になることもあります。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
パワーポイントで紹介される作品をよく見て、講義内容をノートなどにメモしましょう。江戸時代を扱いますが、現代との共通点もあります。それを考えながら受講しまよう。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
準備学修に必要な学習時間の目安は以下のとおりです。
2時間/週
予習としては、現代の娯楽のルーツについて調べてください。復習としては授業で紹介した絵画に関する情報をインターネット等を用いて鑑賞し、授業内容を振り返ってください。

【成績の評価】
・基準
授業の到達目標で示した3つの目標に対応し、下記の3つの条件を満たすことを合格の基準とします。
①人間の欲望の多様な在り方が理解できる。
②作品観察ができる。
③時代背景と作品の表現の関係について説明できる。
・方法
以下のものを評価の対象とします。
・授業レスポンス40%
・最終レポート60%

【テキスト・参考書】
受容時間内に教員が作成した資料を配布します。

【その他】
・学生へのメッセージ
授業レスポンスは授業内で取り上げることがありますが、匿名にします。お互いのプライバシーを尊重しあいましょう。辛いことがあったら、我慢せずに教員に相談してください。
・オフィス・アワー
月曜日13:30~15:00その他の時間帯も対応します。いずれにしても事前にご連絡をください。(koto-s@kdw.kj.yamagata-u.ac.jp)

g82406059-2025-G1-78551