【授業の目的】
地球科学は多様な手法を用いるが,その中でも基本となる,大気水圏・地球史科学・固体地球・物質科学分野の調査・観察・分析の実習を行う.また,そのために必要な地球に関する知識も学ぶ.
【授業の到達目標】
この実験を履修した学生は, 1)地球の物質構成,歴史,物質循環など地球科学の主要な分野の調査・観察・分析の基礎的な手法を説明できる.【知識・理解】 2)上記手法を実施できる【技能】 3)得られた結果の総合的な解析ができるようになる.【技能】
【授業概要(キーワード)】
大気水圏,地球史,固体地球,物質科学,調査,観察,分析,学生主体型授業(アクティブラーニング)
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:51~75% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25% D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25% B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25% D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%
【科目の位置付け】
この授業は,社会生活における広い視野の醸成,並びに高等学校教育との接続に留意し,地球科学分野の基礎的教育を行うものである.
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに 09.産業と技術革新の基盤をつくろう
【授業計画】
・授業の方法
板書またはプロジェクターを用い,適宜プリント資料や新聞記事等を配布する.毎回レポートを課す.1人またはグループでの実習とその成果のまとめを行う.
・日程
第1回(5〜8校時)ガイダンス,地形図の読み方,クリノメーターの仕組み(加々島) 第2回(5〜8校時)震源決定(石瀬) 第3回(5〜9校時)馬見ヶ崎川実習:無脊椎動物群集・環境状態調査(ジョルダン) 第4回(5〜8校時)古生物学,貝化石の観察とスケッチ(本山) 第5回(5〜8校時)岩石・鉱物の肉眼観察と偏光顕微鏡実習(加々島・甕) 第6回(5〜8校時)放射年代測定の原理(岩田) 第7回(5〜9校時)馬見ヶ崎川実習:河原の礫の観察(伴・常松・井村) 馬見ヶ崎川実習の際は9校時まで授業があることに注意. 天候によっては,馬見ヶ崎川での実習を室内実習に変更することがある.
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
板書だけでなく,話やビデオの内容等についても要点をノートにとるようにすること.質問等は授業中いつでも受け付ける. 毎回テーマや作業内容が異なるため,授業毎の教員・TAの指示に従い,実習を行うこと. 馬見ヶ崎川では河原での実習となるため,汚れても良い格好,動きやすい靴(運動靴,トレッキングシューズなど)で参加すること.
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
専門図書,新聞,雑誌,web情報等も利用して,より深く広い理解を目指すこと.復習には授業ノートを活用すること.地球科学Ⅰで指定されている教科書のほか,参考書としてあげた専門図書で復習することを勧める.
【成績の評価】
・基準
地球科学の基礎的な内容の実験・実習を適切に行うこと. 授業毎の課題に対して,積極的・能動的に取り組み,計算結果,文章,図表,スケッチ等で適切に結果を表現できていることを合格の基準とする.
・方法
授業毎にそれぞれ課題の提出を行い,その得点の平均で評価する. 欠席は0点として扱う.
【テキスト・参考書】
テキスト:なし,適宜プリントを配布する. 参考書:ニューステージ地学図表 浜島書店(地球科学Ⅰのテキスト) 参考書:天野一男・秋山雅彦「フィールドジオロジー入門」日本地質学会(編),共立出版
【その他】
・学生へのメッセージ
自然の事物や現象を科学的に観察してその姿を的確に記録するなどの,基礎的な訓練を行います.担当教員・TAの指示に従い,安全に留意して実習を行って下さい.
・オフィス・アワー
授業内容についての質問等は,その回を担当する教員が授業終了後に教室内で対応します.授業全体についての問い合わせ先は,ガイダンスの際に知らせます.
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