【授業の目的】
箸・昆布・陶磁器など「文化でひろがる東アジア」と、山形県の満州開拓民や外国人配偶者(女性)など「人々でつながる東アジア」を学習することで、アジアのなかの日本(山形県)を再発見し、地域に根ざした東アジアの平和・友好・多文化共生社会の構築のための課題について考える。
【授業の到達目標】
・東アジアの交流史を学習し、それについて説明することができる。【知識・理解】 ・諸資料やSNSを用いて、東アジアの交流史を自主的に学習することができる。【技能】 ・学習内容を踏まえて、平和・友好・多文化共生社会の実現に向けて粘り強く課題を追求していく姿勢を身に付ける。【態度・習慣】
【授業概要(キーワード)】
東アジア、交流史、多文化共生社会、平和、友好
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:26~50% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:26~50% B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:26~50% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:26~50% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25% B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25% C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:26~50%
【科目の位置付け】
この授業は、東アジアの交流史を学ぶことで、平和・友好・多文化共生社会の構築ための課題を主体的に考え、その実現に向けて粘り強く課題を追求していく姿勢を身に付けるものである。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう 05.ジェンダー平等を実現しよう 10.人や国の不平等をなくそう 11.住み続けられるまちづくりを 16.平和と公正をすべての人に 17.パートナーシップで目標を達成しよう
【授業計画】
・授業の方法
この授業は講義形式で行い、ビデオなどを用いる。また事前学習及びグループ活動を並行することがある。
・日程
・1回目: 参加者の自己紹介、授業の概要説明、グループ分け ・2回目:『交流史から学ぶ東アジア』(食文化の交流史) *質疑応答及び意見交換 ・3回目:『交流史から学ぶ東アジア』(人々の交流史) *質疑応答及び意見交換 ・4回目: 映画『道-白磁の人』観賞① ・5回目: 映画『道-白磁の人』観賞② *質疑応答及び意見交換 ◎ミニレポート:映画を見た感想文を書く。 ・6回目:『半分のふるさと』の李相琴(ビデオ観賞)*質疑応答及び意見交換 ・7回目:「在朝日本人二世」旗田巍と日韓友好 *質疑応答及び意見交換 ・8回目: 慶州「ナザレ園」(ビデオ鑑賞)*質疑応答及び意見交換 ・9回目: 山形満州開拓民の歴史と現状について *質疑応答及び意見交換 ・10回目: 山形満州開拓民に関するビデオ鑑賞 *質疑応答及び意見交換 ・11回目: 山形県在住外国人と東アジアについて *質疑応答及び意見交換 ・12回目: 戸沢村外国人配偶者(女性)と共生のための取り組みについて *質疑応答及び意見交換 ・13回目:『はるかなるオンライ山』鑑賞 *質疑応答及び意見交換 ・14回目:地域に根ざした東アジアの平和と友好のための課題について話し合う。(グループ活動) ・15週目:グループ活動の内容をまとめて発表 ◎最終レポートの課題を示す。
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
・自分の考えや認識を深めるため、授業に積極的な姿勢で臨むようにする。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
・事前に講義内容に該当するテキスト・プリント・資料などを読むこと。 ・自分の問題意識をしっかり持ち、積極的な姿勢で授業に臨むこと。 ・インターネットや図書館を利用し、授業で上げられた内容を深めていくことが望まれる。
【成績の評価】
・基準
・諸資料やSNSを用いて、東アジアの交流史を自主的に学習し、東アジアの交流史について説明することができている。【技能】【知識・理解】 ・学習内容を踏まえて、平和・友好・多文化共生社会の実現に向けて粘り強く課題を追求していく姿勢を身に付けている。【態度・習慣】
・方法
以下の評価の観点に則り、レポート及び発表内容などを中心に、総合的に評価する。 ・授業の学習内容を理解し、グループ活動や質疑応答の時間に積極的な態度が見られたか。(20%) ・ミニレポートの際に授業(ビデオ等)の内容を踏まえて、自分の考えを論理的にまとめることができたか。(20%) ・レポートの際に関連資料の収集方法や発表伝達の工夫などがみられたか。(60%)
【テキスト・参考書】
【テキスト】・高吉嬉他『交流史から学ぶ東アジア』明石書店、2018年。 【参考書】・東アジア学会『日韓の架け橋となった人びと』明石書店、2003年。 ・三橋広夫『これならわかる韓国・朝鮮の歴史Q&A』大月書店、2002年。 ・西川玲子『歴史を知ればもっと面白い 韓国映画ー「キューポラのある街」から「王の男」まで』ランダムハウス講談社、2006年。
【その他】
・学生へのメッセージ
・この授業で学習した内容を深めるため、実際に関係する地域や国を訪問する、または東アジアから来県している留学生等と交流するように努めて 下さい。 ・韓国語や中国語など東アジアの言葉を勉強しましょう。
・オフィス・アワー
・事前に連絡をして下さい。互いの日程を調整し、できるだけいつでも学生の相談にのることができるように努めます。
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