【授業の目的】
第二言語習得論の入門的知識を学びます。第二言語習得研究に関する基本的な考え方や問題意識について理解し、この研究分野における研究内容や学問的課題を分析的・批判的に検討することを目的とします。
【授業の到達目標】
・第二言語習得研究に関する基本的な考え方や問題意識について理解し、この研究分野における研究内容や学問的課題を分析的に考察し、説明できるようになる。【知識・理解】 ・授業を通して得られた知識や日常の具体的な第二言語習得経験に基づいて主体的・批判的に考察できるようになる。【態度・習慣】
【授業概要(キーワード)】
日本語、英語、第二言語習得論
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25% C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:26~50% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
文化と社会(言語学) 自らの母語や外国語、また第二言語習得についてさまざまな角度から考察することを通じて、第二言語習得研究分野について健全な批判精神に裏打ちされた幅広い知識を習得するものである。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに 17.パートナーシップで目標を達成しよう
【授業計画】
・授業の方法
第二言語習得論の入門書をベースとして、第二言語習得研究に関する基本的な考え方や問題意識について概観します。講義を中心としますが、ペアやグループ・ディスカッションなどの活動も取り入れます。事前の予習課題を毎回提出してもらいます。授業後にはコメント・質問を提出してもらい、必要に応じて次の回にフィードバックを行います。
・日程
第1回:オリエンテーション 第2回:言語を「身につけている」「知っている」とはどういうことか? 第3回:第一言語の言語知識の獲得 第4回:第二言語習得は第一言語獲得とどう違うか? 第5回:さまざまな言語獲得・言語習得 第6回:言語習得における「臨界期仮説」 第7回:「中間言語」とは 第8回:第二言語習得における母語の役割 第9回:第二言語習得における「インプット」 第10回:第二言語習得における「アウトプット」 第11回:第二言語習得における「言語適性」 第12回:第二言語習得における「動機づけ」 第13回:「バイリンガリズム」と「言語生得説」再訪 第14回:第二言語学習の「成功」とは? 第15回:全体のまとめ
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
授業には毎回遅刻・早退することなく出席してください。授業の中で、ペアやグループで意見を共有する機会や、教員とやりとりする機会があるので、積極的に参加してください。予習課題を提出してから授業に臨んでください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
予習:毎回、次の授業前までを締め切りとした予習課題が出されるので、取り組んでください。この予習課題に取り組むことで、授業内容への理解が深まります。 復習:授業内容を整理し、自分のコメントや質問をWebClassで提示される課題に書き込んでください。関心に応じて参考文献等を利用してトピックに関する理解を深めてください。授業時間外に必要な学修時間の目安は週に1時間です。
【成績の評価】
・基準
第二言語習得研究に関する基本的な考え方や問題意識について理解し、この研究分野における研究内容や学問的課題を分析的に考察し、説明できているか、および、授業を通して得られた知識や日常の具体的な第二言語習得経験に基づいて主体的・批判的に考察できているかを評価します。 上記について、授業への参加状況、予習・復習課題、学期末課題によって総合的に評価します。
・方法
成績評価における各項目の割合は以下のとおりです。 学期末レポート(50%)、予習課題(30%)、コメント等を通じた授業への参加状況(20%)
【テキスト・参考書】
「外国語学習の科学〜第二言語習得論とは何か〜」白井恭弘 岩波新書 2008年. ISBN: 978-4-00-431150-8 参考文献はトピックに応じて毎回の授業で紹介します。
【その他】
・学生へのメッセージ
この授業は教員免許状取得に必要な授業の中には含まれていませんので注意してください。特に教員を目指す人を想定した授業ではありません。第二言語の習得についてもっと知りたいという方を歓迎します。
・オフィス・アワー
火曜日7-8校時に人文2号館4階小泉研究室にて質問に応じます。事前にメッセージ等で連絡をもらえれば、他の時間でも対応します。
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