【授業の目的】
地域に住む外国出身者の現状と支援について知るとともに、外国につながる子どもの学習支援活動に参加することを通して、大学生の立場で実践できる社会貢献を体験し、多文化共生のために求められることについて身近な視点から考えることを目的とする。
【授業の到達目標】
1)山形県内の在住外国人の現状と支援について説明することができる。【知識・理解】 2)異なる言語、文化、価値観、背景を持つ他者を尊重し、配慮することができる。【態度・習慣】 3)外国につながる子どもを対象とする学習支援ボランティアに参加し、学生の立場で何ができるかを示すことができる。【態度・習慣】
【授業概要(キーワード)】
外国人支援、外国につながる子ども、教科学習支援、日本語学習支援、ボランティア、やさしい日本語、地域日本語教育、多文化共生
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:26~50% C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25% D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25% D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%
【科目の位置付け】
この授業は、山形における地域の外国人支援について学び、実践してみることを通して、具体的・実践的な視点から、多文化共生社会を創っていくために何が必要か、自分に何ができるかを考えるものである。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに 10.人や国の不平等をなくそう 16.平和と公正をすべての人に
【授業計画】
・授業の方法
<第1回~第10回, 第14回> 講義及びグループワークで、日本及び山形県の在住外国人の現状と支援について学ぶ。 <第11回~13回, 第15回> フィールドワークとして、山形市で外国につながる子どもを対象とした学習支援を行っている学生主催のボランティア団体Cherish Club Yamagata(CCY)の活動に参加する。主に外国にルーツをもつ中・高校生に対して、教科学習支援を中心に行っている。 参加する子どものほとんどは日常会話レベルの日本語能力があり、支援は基本的に日本語で行う。子どもが持参する学校の宿題やワークなどを使って教科学習支援を行う。 学期中各自2回以上活動に参加することとする。活動参加後、授業前半で得た知識と関連付けて、自身の経験を振り返る。
・日程
第1回 ガイダンス(オンデマンド) 第2回 在住外国人の現状と支援(1) 第3回 在住外国人の現状と支援(2) 第4回 外国につながる子どもの現状と支援(1) 第5回 外国につながる子どもの現状と支援(2) 第6回 やさしい日本語(1) 第7回 やさしい日本語(2) 第8回 地域の日本語学習支援(1) 第9回 地域の日本語学習支援(2) 第10回 特別講義(1)在住外国人の社会参加 第11回 フィールドワーク(1) 第12回 フィールドワーク(2) 第13回 フィールドワーク振り返り 第14回 特別講義(2)外国人支援の事例(オンデマンド) 第15回 フィールドワーク振り返りの共有とまとめ
※第1回はオンデマンドで行う。WebClassで資料を確認すること。 ※特別講義は外部講師の都合上、日程が変更になる可能性がある。 ※フィールドワークは授業時間外に行う。日程は授業開始後に調整して決定する。必ずしも第11~13週に行うわけではない。
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
<講義> 講義では教員からの説明だけでなく、ペアやグループで話し合ったり調べたりする活動がある。積極的な参加が求められる。 <フィールドワーク> フィールドワーク(ボランティア活動参加)は授業時間外に行う。第2週~第14週の日曜日に、各回2~4名ずつ実施する。活動は1回2時間程度。日程は授業開始後に調整して決定する。活動場所は山形市国際交流センター(霞城セントラル2階)。 フィールドワークでは学外の人と交流することになるため、特に責任を持って参加すること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
<講義> 講義のトピックごとに振り返り課題がある。講義内容やグループワークでの話し合いをふまえてまとめを提出する。 <フィールドワーク> 2回のフィールドワーク各回の後に、各自自分の活動を振り返り、まとめて提出する。
【成績の評価】
・基準
1)山形県内の在住外国人の現状と支援について具体例を挙げて説明し、地域が抱える問題とその解決について自分の考えを述べることができるか(振り返り課題による) 2)自分とは異なる言語、文化、価値観を持つ他者を尊重し、配慮する必要性とその方法について具体的に説明することができるか(振り返り課題による) 3)外国につながる子どもを対象とする学習支援ボランティアに参加し、その経験と意義を多文化共生に結びつけて考えることができるか(フィールドワーク振り返りによる)
・方法
授業後の振り返り課題50% フィールドワーク活動参加度20% フィールドワーク振り返り30%
【テキスト・参考書】
テキストは使用しない。適宜資料を配布する。
【その他】
・学生へのメッセージ
日本で働き、生活する外国出身者は年々増加しています。それにともない、日本の学校で教育を受ける外国にルーツをもつ子どもも増えています。異文化交流や多文化共生に興味のある方、子どもが好きな方、教員を目指している方、ボランティア活動に興味のある方は是非この授業で、自分にできる社会貢献を体験してみてください。フィールドワークでの学習支援は基本的に日本語で行うので、外国語能力は問いません。 なお、フィールドワークの活動参加にかかる交通費等は自己負担となります。
・オフィス・アワー
今泉 木曜日13:00~14:30 今泉研究室(基盤教育1号館2階E-214号室) 内海 火曜日13:00~14:30 内海研究室(基盤教育1号館2階E-203号室)
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