【授業の目的】
日本民俗学という分野に関して理解を深める。また、身近な民俗事象から情報を読み取り、観察することにより、民俗学への理解を深める。さまざまな視点で社会を見ることができるようになることを目的とする。
【授業の到達目標】
1)民俗事象をpivot foot(軸足)にし、地域、日本、世界の行事、文化、思想を比較できる。【知識・理解】 2)考え方をまとめ、議論し、他者にわかりやすく説明できる。【態度・習慣】 3)実際に調査をすることで、観察方法、情報の扱い方、まとめ方を身につけることができる。【技能】
【授業概要(キーワード)】
学生主体型授業(アクティブラーニング)、日本民俗学、郷土食、民間信仰、民俗調査方法
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25% C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25% C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
本授業は、民俗に関する基礎的な知識、資料の扱い、情報収集、観察などの基礎的な方法を学ぶ教養科目です。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を 04.質の高い教育をみんなに 10.人や国の不平等をなくそう 11.住み続けられるまちづくりを 16.平和と公正をすべての人に
【授業計画】
・授業の方法
講義を中心とした授業となります。 講義5~12では、グループによる資料作成などの活動を実施して頂きます。 その成果を講義13で発表して頂く予定です。受講人数によってはディスカッションなども取り入れて行きます。 民俗学に関する研究者の講演も実施します。
・日程
1、民俗学のへのいざない(オリエンテーション) 2、民俗学の概要 3、民俗学の系譜1(柳田国男、折口信夫、南方熊楠など) 4、民俗学の系譜2(渋沢敬三、宮本常一、柳宗悦など) 5、ヒト(祈願、呪い) 6、カミとホトケ、民俗世界のあの世 7、カミとホトケとヒトをつなぐ者たち 8、旅を検討する 9、モノに宿る霊 10、モノガタリ、民具、石造物 11、映像記録と民俗 社会の描かれ方、調査地被害と迷惑な研究者 12、調査日 13、課題報告会 14、まとめ ーー 15、ゲスト講師
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
民俗学的資料をみながら当時の人々の生活や思想を探求していきます。また、時代の様子がわかりやすいように写真、動画(映画)などを適宜活用します。現代、皆さんの生活環境と比較考察しながら講義を受けるように心がけてください。 各グループで課題を設定し、調査結果を発表してもらいます。事前学習や授業外でのチーム連携が必要になります。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
紹介した民俗事象や、歴史資料などに関心をもち、様々な書籍を読むことをお勧めします。興味をもった事象に関しては調査、探求へのアドバイスを行いますので積極的に質問してください。
【成績の評価】
・基準
・レポートは、講義で学んだ内容をもとに、調査項目をたて家族や友人に聞き取り調査をしてもらいます。 ・発表はグループでの活動が中心になります。グループ活動への参加度、グループでの課題設定、課題探求、課題解決の方法論がまとまっているかどうかを基準にします。 ・講義13は課題報告会となっていますが、評価するにあたり、この日は欠席しないように心がけてください。
・方法
・参加度 15% ・レポート 20% ・発表 45% ・発表資料 20%
【テキスト・参考書】
テキスト 適宜プリントを配布します。 参考文献『日本民俗学概論』『現代民俗学入門』『日本怪異妖怪大事典』
【その他】
・学生へのメッセージ
「あるく・みる・きく・かんがえる」ことで今までの学校生活では体験した事のない知的探究心を育むことになります。失われた技術や風習などを考える機会になります。怪異やサブカルチャーに興味関心のある方は積極的に受講ください。
・オフィス・アワー
原則としてWebclassのメッセージで質問を常時受付けますが、対面のオフィスアワーとして「阿部研究室」(基盤教育1号館2階東側)において、予約制で受け付けます。会議や出張等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は事前にWebclassのメッセージで予約をお願いします。
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