ライフスキル(キャリアデザイン)
 Life Skills (Career Design)
 担当教員:小倉 泰憲(OGURA Yasunori)
 担当教員の所属:理学部
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):企業において技術者・管理者として22年半勤務してきた実体験をもとに組織で働く際に役立つスキルを紹介する。
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
社会で生きていくために必要なライフスキルには多種多様なものがあるが,このうち大学生活及び社会生活にうまく適応していくために求められる方法論や分析手法,発想法などの代表的なスキルの習得を目的とする。

【授業の到達目標】
ライフスキルの概要を理解し,一つ以上のスキルを学生生活に応用できる。【技能】

【授業概要(キーワード)】
スキル,社会適応,方法論,分析手法,発想法

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:26~50%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この授業は,基盤教育の基本理念のうち,二度ない人生をより良く生きるため自らの人生を多面的に考えるための科目である。<基盤教育については,『基盤教育マニュアル』「山形大学基盤教育の基本方針」を参照のこと>

【SDGs(持続可能な開発目標)】
08.働きがいも経済成長も
09.産業と技術革新の基盤をつくろう
17.パートナーシップで目標を達成しよう

【授業計画】
・授業の方法
毎回の授業の基本構成を次の通りとする。前回の振り返り(10分),講義(30分),演習(50分)。演習は個人作業及び4~6名程度のグループ形式で実施する。なお,( )の時間はおおよその目安である。
・日程
1.オリエンテーション
2.持ち味探し
3.アサーション・リスニング
4.ソーシャルスタイル
5.概念化能力とストレスマネジメント
6.ブレインストーミング
7~8.KJ法
9.特性要因図
10.計画作成方法
11.リスク分析
12.検索
13.リーダーシップ
14.プレゼンテーション
15.全体の振り返り

注)授業の進行状況に応じて順番や内容が変更されることがある。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
 本授業科目では,以下の課題等を課す。単位制度の実質化のため,授業外における以下の予習・復習等の自主的な学修に取組むこと。
1)準備学修に必要な学修時間の目安は以下のとおり。
3時間/週 (注)大学設置基準で,1単位の授業科目は45時間の学修を必要とする内容をもって構成することが標準と定められている。
2)この授業はグループワーク・プレゼンテーションなど学生が主体的に参加する学習活動を含む。活動内容は回ごとに異なる。
3)各回の授業において,リフレクションシートの提出を課す。課題は授業の最後に提示する。翌日18時までにウェブクラスで提出できるよう,毎回,下書きをし,文章の推敲をした上で提出すること。
4)提出されたリフレクションシートの中から幾つかをピックアップし,次回の授業で内容を共有する時間を設ける。これにより,誤解や間違いを自ら正すとともに,自分自身のリフレクションを行い,学びを深めていく。
5)与えられた課題を理解できるよう,図書館やインターネットを活用し情報収集や配布資料の事前学習を行い,自分の考えをまとめることを推奨する。
6)回を重ねるごとに知識の連携が必要になるので,授業資料の該当箇所を自分で探し関連づけることが重要となる。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
グループ活動では授業時間以外に集まるなどして取り組む場合がある。その際,グループメンバー間の連帯行動が求められる。

【成績の評価】
・基準
学生生活で遭遇する課題を取り上げ,授業で取り上げるライフスキルを一つ以上用いて予防や解決に応用することを合格の基準とする。
・方法
 毎回授業後に提出する「リフレクションシート」で評価する。リフレクションシートの得点を1回の授業につき6点とする。ただし,「共有コメント」として選ばれた場合は特別点を加算して10点とする。共有コメントとは,深い考察や独創性のある話題などのことで,授業やウェブクラスで紹介し,全員で共有して学びを深めるものである。初回を含む15回の得点の合計点で評価するが,100点を超えた場合は最終評価を100点とする。
 履修確定後,授業契約を設定し,これに同意した者のみ成績評価する。

【テキスト・参考書】
 この授業ではテキストを用いない。
 参考書としては次の二つがある。
1)小倉泰憲・松坂暢浩・山本美奈子『キャリア理論と自己理解』(ビジネス実用社),2025年.
2)小野田博之ら著「キャリア開発24の扉」(生産性出版),2011年.

【その他】
・学生へのメッセージ
大学における学びや課外活動,アルバイトやボランティア活動といった様々な場面で応用できるスキル,社会に出てから仕事をしていく際に有用なスキルを紹介する。授業で学んだスキルを実生活で試すことをお勧めする。
授業で扱うスキルの中には社会に出てから習得することが難しいものもあるので,在学中に身に付けてほしい。
・オフィス・アワー
1)授業時間外に学生の質問に答える「オフィスアワー」を小倉研究室(理学部3号館A402号室)において、火曜日~水曜日の 12:00~13:00 の間に設ける。
2)上記「オフィスアワー」で対応できない分についてはウェブクラスのメッセージ機能で対応する。

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