地域の人口減少が進めば地域経済の縮小につながり、さらなる人口減少を招くという悪循環が懸念されます。人口減少への対策として特に重要なことは、安定した仕事の確保であり、そのための地域産業の持続的発展です。
この講義は、地域を支える産業について、オープンファクトリー等を通じて現場を自分の目で確かめることで、地域経済の実態や課題について理解を深め、地域産業の将来を展望することが目的です。

この講義を履修した学生は、
1)地域の産業や企業の特徴を記述できる【知識・理解】
2)地域の産業・企業の特徴と課題をまとめて、プレゼンテーションできる【技能】
3)地域の産業や企業に関心を持ち、オープンファクトリー等の産業イベントに参加できる【態度・習慣】

山形、地域産業、内発的発展、産業集積、製造業、オープンファクトリー

A-1．ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。：26～50％
C-1．自分の意見をまとめて発表する機会がある。：26～50％
A-2．小レポート等により、事前学習（下調べ、調査等含む）が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。：26～50％
C-2．事前学習（下調べ、調査等含む）をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。：26～50％

地域産業とその担い手である企業を考えることを通して、実践的な視点から知識を獲得し、多面的に現象を把握する力を養う。

08.働きがいも経済成長も
09.産業と技術革新の基盤をつくろう
11.住み続けられるまちづくりを
17.パートナーシップで目標を達成しよう

1）WebClassで配布する教材を用いて講義を進めます。
2）毎回講義終了後に、授業テーマに関するミニレポートを提出します。
3）レポートに関するプレゼンテーションの機会があります。
4）各地で行われているオープンファクトリー等の産業イベントに、一度は参加してください。

第1回　ガイダンス
第2回　地域間格差
第3回　国土政策の歴史的展開
第4回　地域振興の方法
第5回　内発的発展論
第6回　地域の産業求心力
第7回　産業集積の類型①
第8回　産業集積の類型②
第9回　産業集積の環境適応
第10回　地域産業とオープンファクトリー
第11回　自立産業化のオプション
第12回　地域経済分析􏰉􏰊􏰋􏰌(RESAS)の􏰄利用
第13回　地域産業の担い手創造
第14回　地域産業の新たな展開
第15回　試験とまとめ

1）WebClassで配信される教材を使って計画的に学習を進める
2）ミニレポートやプレゼンテーションに取り組み、講義内容への理解を深める
3）各地で行われているオープンファクトリー等の産業イベントを調べて参加する（授業時間外）。

1）準備学修に必要な学修時間の目安は、3時間/週
2）図書館やインターネットを活用して情報収集を行い、プレゼンテーションやレポート作成の準備をする
3）講義内容や課題の取り組み方などについての疑問や不明点はそのままにせず、WebClassのメッセージなどを利用して確認する

以下を満たしていることが合格の基準です。
1)地域の産業や企業の特徴を適切に記述できる
2)地域の産業・企業の特徴と課題をまとめて、プレゼンテーションできる
3)地域の産業や企業に関心を持ち、オープンファクトリー等の産業イベントに参加することができる

1）毎回の講義に関するミニレポート（30％）
2）オープンファクトリー等の産業イベントへの参加レポート（10％）
3）ミニレポートやレポートに関するプレゼンテーション（10％）
4）期末試験（50％）

特定のテキストは指定せず、レジュメを配布します。WebClassを使用しますので、受講前に登録して確認してください。
参考書として、枝廣淳子（2018）『地元経済を創りなおす』(岩波新書)を読んでおくと、より理解が深まるでしょう。

文系・理系を問わず、地域社会や産業の持続的発展に関心がある方に、ぜひ受講していただきたいと思います。
全国各地でオープンファクトリー等の産業イベントが行われています。地域産業への理解を深めるために積極的に参加してください。

授業時間外に学生の質問に答えるオフィスアワーは、人文1号館3階吉原研究室にて、金曜日12:30~14:30の間に設けます。
これ以外の時間を希望する場合や質問のあるときはWebClassのメッセージで連絡してください。