希望と共生の経済学(経済学)
 Economics for Hope and Coexistence (Economics)
 担当教員:山口 昌樹(YAMAGUCHI Masaki)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科経済・マネジメントコース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
私たちは人口減少、自然災害、貧困といった多くの社会課題に直面しています。そうした課題を解決するための手段としては技術開発、政策対応がまず思い浮かびますが、本講義では共生を促す社会制度が解決策として有効であることを解説します。4つのトピックを取り上げ、社会課題の具体的内容、社会制度を理解するための経済の基本知識、そして解決策である社会制度といった具合に順を追って講義します。

【授業の到達目標】
1)学生は経済の基本的な知識を身につけ、社会の動向を読み解くことができる。【知識・理解】
2)修得した知識に基づいて論理を展開し、それを他者に分かりやすく伝える技術を訓練できる。【技能】

【授業概要(キーワード)】
地域における支え合い、震災への備え、貧困問題、SDGs

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
現代社会を共に生きるために必要となる多様なものの見方を自ら作り上げる力を養うために、自然と人間の共生、人と人の共生、社会と個人の関係性、事象の多元的解釈などを題材とする授業を行う。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう
08.働きがいも経済成長も
13.気候変動に具体的な対策を

【授業計画】
・授業の方法
1つのテーマにつき3回分の講義で解説します。できるだけ分かりやすく解説するよう心がけます。知識の定着を目的として板書で講義します。
・日程
主な講義の内容項目は以下の通り(各項目を数回ずつ、計14回おこないます)。
1.地域を支える仕組み:地域通貨
・人口減少問題 ・通貨の基本 ・地域通貨による課題解決
2.助け合いのための金融:地震保険
・地震というリスク ・保険の基本 ・地震保険
3.途上国の女性を貧困から救う:マイクロ・クレジット
・世界の貧困 ・銀行の基本 ・グラミン銀行
4.SDGsとESG投資
・SDGsの背景 ・公的年金とは ・ESG投資
15回目 まとめ

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
復習課題は板書から出題するので丁寧にノートを作成するとよい。
板書のスマホによる無断撮影は認めない。無断撮影した場合は著作権侵害に該当するので注意のこと。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
テレビ、新聞で経済に関わるニュースに関心を持って見るようにしてください。
小課題を利用して講義の理解度を確認してください。

【成績の評価】
・基準
復習課題は論理構成、記述の正確性により評価します。
レポートは理論、概念を正確に理解しているかによって評価します。
・方法
レポート(60%)、復習課題(40%)で評価します。
レポートは2回、復習課題は4回を計画しています。

【テキスト・参考書】
テキストを使用せず板書によって講義を進めます。
参考書は適宜紹介する。

【その他】
・学生へのメッセージ
講義内容が自分の身の回りで起きている社会の出来事をどうつながっているかを考えるようお勧めします。
・オフィス・アワー
金曜日7,8校時。
メールでの事前予約はyamaguch@human.kj.yamagata-u.ac.jpまで。

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