人間の共生とグローバリズム(人間・共生を考える)
 Globalism versus Globalization: Issues, Controversies and Challenges (Diversity and Inclusion)
 担当教員:伊藤 豊(ITO Yutaka)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科グローバル・スタディーズコース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
本授業の目的は、グローバリズムをめぐり頻出する争点や議論を、人間の共生という観点から多角的に検討し、グローバリズムを理解するための基本的視座と方法を学ぶことである。具体的には(1)グロ―バリスムに関する様々な言論ならびに文化の状況について講義し、(2)多様な文化的背景を持った人々が一つの世界の中で共生を目指すためには、いったい何が必要なのかを、具体的な実例を紹介しつつ検討する。

【授業の到達目標】
到達目標は以下のとおり:(1)グロ―バリスムに関する様々な言論ならびに文化の状況について、基本的な説明ができるようになる。【知識・理解】
(2)多様な文化的背景を持った人々が一つの世界の中で共生を目指すためには、いったい何が必要なのかを、自身の理解に基づき筋道を立てて説明できるようになる。【知識・理解】
(3)授業で学んだ視座と方法を、様々な文化的事象に適用して考察し、期末試験の答案を作成できるようになる。【技能】

【授業概要(キーワード)】
グローバリズム/グローバリゼーション、境界、移民、アメリカ合衆国、反移民主義、アイデンティティ

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この授業では,自然・社会・文化など,多様な学問的な視点からの「人間」と,自然と人間の共生,人と人の共生,社会と個人の共生といった我々が生きる上で欠かすことのできない視点である「共生」について学ぶ。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう
02.飢餓をゼロに
03.すべての人に健康と福祉を
04.質の高い教育をみんなに
05.ジェンダー平等を実現しよう
08.働きがいも経済成長も
10.人や国の不平等をなくそう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう

【授業計画】
・授業の方法
講義を中心とした授業をおこなう。毎回の授業後に質問票を配り、質問や異論などを集めることで、講義に関する受講者の理解度を確認する。次の授業で前回出た質問に答えて、また講義に戻る、といった形式で進めていく。
・日程
この授業は原則として毎週火曜日1-2校時に実施し、講義は以下のテーマに沿って進める。
・「共生」と「共存」
・グローバリズムは「共生」の敵か?
・グローバル世界と移民
・同化と共生(あるいは共存)―アメリカ合衆国の移民史を素材として
・グローバル化する移民問題ー1960年代以降のアメリカ合衆国
・現代アメリカの反移民主義
・アメリカは分断されているのか?
・ヒトの移動とグローバリゼ―ション/グローバリズム

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
担当教員は学生からの積極的かつ論理的な質問や意見を求めているので、その点によく留意して質問票に記入すること。授業用に配られる資料を参考にしつつ、重要事項をノートにとること。授業の前後やオフィスアワーでの質問を歓迎する。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
毎回の講義内容に応じて、授業資料の復習や授業中に紹介した本を読むなどの宿題を与える。コメント票記入の際には、宿題がきちんとできているかどうかを確かめるための課題を設定するので、受講者は日頃から自習を欠かさないこと。

【成績の評価】
・基準
評価にあたっては以下の3点を重視する:(1)グロ―バリスムに関する様々な言論ならびに文化の状況について、基本的な説明ができているか。(2)多様な文化的背景を持った人々が一つの世界の中で共生を目指すためには、いったい何が必要なのかを、自身の理解に基づき筋道を立てて説明できているか。(3)授業で学んだ視座と方法を、様々な文化的事象に適用して考察し、期末試験の答案を作成できているか。
上記の3点に関して、「主体的な授業参加の度合い」、「知識の修得の度合い」、「理解の度合い」、「汎用的技能の修得の度合い(論理的思考力、文章表現力)」の4つの基準で成績評価をおこない、合計で最低6割の得点率をもって合格と判断する。
・方法
授業参加状況(質問票の記入内容についての評価を含む):50点、期末試験:50点

【テキスト・参考書】
授業用テキストとして特に指定するものはないが、授業資料をウェブクラス上で配るので、受講者は各自で事前に確認しておくこと。

【その他】
・学生へのメッセージ
授業は朝一で大変だろうが、まずは遅れず休まず頑張って教室まで来てほしい。
・オフィス・アワー
オフィスアワーは原則として水曜の12:05-12:50とし、伊藤研究室(人文2号館4階)にて開催する。ただし、水曜の12:05-12:50に限らず研究室に在室時は随時対応するので、時間外に飛び込みで来室しても構わない。長時間の面談を希望する者は、事前にウェブクラス経由で予約すること。

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