自分自身のキャリアを考え抜く~ 山形の企業家から学ぶブレない生き方〜(学際)
 Think your own career with entrepreneurs in Yamagata (Interdisciplinary Study)
 担当教員:浅野 茂(ASANO Shigeru),福島 真司(FUKUSHIMA Shinji)
 担当教員の所属:山形大学;大正大学
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):民間企業等で実務経験を有する教員が、その経験を活かして、ゲスト講師 (中小企業経営者)による講義内容の解説、グループワークにおける論点整理などを行う。
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
自分自身のキャリアを考え抜くに当たり、山形に生き、山形を元気にする、起業家、企業経営者等の企業家の方々から学ぶ。講演を聴くだけではなく、多くの企業家や受講者とのグループ討論を通して、自分自身が志を高く、夢を抱いて、主体的に社会に貢献しながら生きるとは何かを理解する。起業家を目指す学生はもちろんのこと、教員、公務員、ビジネスパーソン、NPO、医療従事者、士業等を目指す学生にとっても、知識、マインド、人脈を得る上で、極めて重要な経験が得られる。

【授業の到達目標】
【知識・理解】地域をよりよいものとするために企業経営を行っている企業家から直接話を聞き、地域活性化の実際について、深く理解することができる。
【技能】生きがいや、やりがいを持って自分自身で主体的に働くという生き方に触れ、何となく人から勧められた有名企業や公務員をめざすだけの単純なキャリア観ではない、自分自身で考えたキャリア観を、自分自身のことばで説明できる。
【知識・理解】企業家が真剣勝負で学び合い、議論し合う経営者同士の勉強会への参加することで、「机上の議論」ではない「本物の議論」を経験 し、社会に出ても学び続けること、成長し続けること、お互いに切磋琢磨することの大切さを理解することができる。
【態度・習慣】山形県中小企業同友会の企業家や地元金融機関、行政マン等の多くの社会人と実際に御縁をいただくことで、山形という地域で人脈 を広げ、多様な生き方に触れる中で、自分自身の将来を深く考えることができる。

【授業概要(キーワード)】
キャリア、中小企業家同友会、山形の企業家、主体的に生きる姿勢、グループ討論、学生主体型授業

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:76~100%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:76~100%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:76~100%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:76~100%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:76~100%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:76~100%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:76~100%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:76~100%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:76~100%

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
04.質の高い教育をみんなに
05.ジェンダー平等を実現しよう
06.安全な水とトイレを世界中に
08.働きがいも経済成長も
09.産業と技術革新の基盤をつくろう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任つかう責任
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう

【授業計画】
・授業の方法
授業は、以下の3つの区分で構成する。
 A. 山形大学での授業(対面またはオンライン)
 B. 中小企業家同友会(以下、同友会)の会員企業訪問
 C. 同友会例会等の企業家同士の勉強会(ホテルや会議室等またはオンライン開催)
・日程
授業の日程は「授業の方法」で示した3つの区分(A~C)に沿って、以下の要領で実施する。
Aは、10月6日(月)、11月10日(月)、1月19日(月)、2月9日(月)の14:40~17:50分に計4回(通常授業2コマ分)
Bは、12月1日(月)及び12月15日(月)の14:40~19:00の計2回
Cは、10月~2月の平日18:30~21:30分開催の例会等に計2回(会によっては、開催時間が異なる場合もある)
注1)A及びBは原則参加。Cは、期間中10回以上開催される例会等のうち都合のよい日程に2回以上参加することとする。
注2)A及びBは、企業家による約1時間の講演と、約2時間の企業家等を交えたグループ討論とその発表を基本とする。
注3)原則参加であるA及びBを欠席した場合、代替措置として、Cの参加回数を増やすことでカバー可能とする。
注4)授業日程は、ゲストスピーカーである企業家や、訪問先企業のご都合で変更になる場合もあり得るため、第1回目の授業である10月6日(月)に全ての日程を確定して告知する。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
毎回、30分程度の準備学修を求める。
グループ討論のテー マは毎回担当教員が指示し、テーマに沿って社会人複数人を交えた小グループで真剣かつ活発な議論を行うこと。加えて、実際の企業家同士の切磋琢磨の場である勉強会や例会等については、学生目線で参加し、講演を聞き、回によってはグループ討論に参加し、自らの将来展望やキャリア観などと向き合うこと。さらに、毎回の授業終了後に、振り返りや気づき等を小レポートにまとめ、授業専用グループウェア上で提出することを必須とするため、計画的に取り組むこと。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
本授業は原則、企業家の方々の講演と質疑応答、その後のグループ討論とグループごとのまとめの発表という形で進行するため、毎回、ご講演いただくゲストスピーカーの企業情報等を事前に調査し、質問内容等を予め検討しておくこと。 また、毎回の授業(A)は、企業家の方々との、議論のための議論ではない、真剣勝負の議論になる。1人の社会人としての自覚をもって目線を高く上げて毎回、臨んで欲しい。毎回の授業終了後に提出する小レポートでは、議論の内容をしっかりと振り返り、他の学生の気づきを読み、さらに授業専用グループウェア上でも議論することで、自分自身の学びを深める姿勢をもって欲しい。

【成績の評価】
・基準
成績は以下の基準に沿って評価する。
1. 授業参加態度やグループ討論における発言: 40点
2. 毎回の振り返りレポート: 40点
3. 最終レポート: 20点
・方法
評価は以下の方法により実施する。
1.授業参加態度やグループ討論における発言: 講演への質問を含め、グループ討論やその後の発表での発言等、参加の姿勢を評価する。
2.毎回の振り返りレポート:毎回授業終了後に授業専用グループウェア上で、授業の感想を毎回の振り返りレポートとして課す。加えて、その内容をグループウェア上で共有し、学生同士が多様な観点からお互いのよかった点(議論への貢献度)を記載した内容を含めて評価する。
3.最終レポート:大学内の授業、学外の企業経営者の勉強会参加、企業訪問等によって得た知見や人脈をもとに、自分自身がどのような理念をもって学生生活や社会生活で成長し、社会に貢献するのかをまとめた最終レポートの提出を求め、その内容を評価する。

【テキスト・参考書】
毎回の授業進行に使用するスライドや授業専用グループウェア等を通じて、適宜、提示する。

【その他】
・学生へのメッセージ
毎回の授業では、企業家を中心とする社会人が5人程度参加し、企業家のご講演や社会人の方々との真剣勝負の議論を通し、自分自身を大いに成長させることとなる。主体的に、今、この時点から、自分自身の人生を自分自身で切り開いていくという強い気持ちをもって授業に臨んで欲しい。また、社会人の方々からは、自分自身が一人のプレイヤーとして地域の未来を考え、自分のできることを確実に実践していくという姿勢や覚悟を学んで欲しい。地域貢献や地域活性化というテーマは、政治や行政による中央統制が緩やかに失われていく今後の社会を生き抜く上で、起業家、ビジネスパーソン、公務員、教員、NPO職員、医療関係者、士業従事者等の全ての職業人にとって極めて重要なテーマであるので、学部を超えて積極的に受講して欲しい。
・オフィス・アワー
個別相談等を受け付けるオフィス・アワーは、すべてアポイントメント制とする(連絡先は、初回の授業ガイダンスで示す)が、授業に対する質問等は授業専用グループウェアで随時、受け付ける。

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