教科活用力とリテラシ-
 Literacy and Application
 担当教員:江間 史明(EMA Fumiaki),三浦 登志一(MIURA Toshikazu),佐川 馨(SAGAWA Kaoru),宮舘 新吾(MIYADATE Shingo),高山 琢磨(TAKAYANA Takuma),高 吉嬉(KOU Kilhee),鈴木 宏昭(SUZUKI Hiroaki),石垣 和恵(ISHIGAKI Kazue),平林 真伊(HIRABAYASHI Mai),廖 曦彤(LIAO Xitong)
 担当教員の所属:大学院教育実践研究科
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
本授業科目では、各教科の基本的概念などの教育内容研究を進めるとともに、各教科の知識・技能の習得と活用のための実践的知見を育成することをねらいとする。「活用を図る学習活動」を組み込んだ単元(教材)開発演習を通して、児童生徒の思考力・判断力・表現力などのリテラシーを伸ばすことができるような教科学習のあり方を身につけるようにする。

【授業の到達目標】
・知識・技能の活用を習得と活用の関係とそれを具体化した単元構成を理解できる。(学部卒院生)
・リテラシーなど汎用的スキルの育成のために,教科の本質を明確にした活用を図る教科指導を実践することができる。(現職院生)

【授業概要(キーワード)】
リテラシー,汎用的スキル,教科の本質、コンピテンシー(育成すべき資質能力)

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:76~100%

【科目の位置付け】
教職の専門性の高度化に対応して学習開発分野に設けられた「分野別選択科目」の一つである。学習科学にもとづき教科の実践力を高めることで、授業改善を進められる専門性を育成する。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに

【授業計画】
・授業の方法
 本授業は、学生の主体的な学習を保証するために、<言語と表現系><数学と科学系><社会と生活系><文化と芸術系>の4つの系を設ける。院生が自分の実践的研究課題に応じる<系>を選択し、それを中心に、担当教員の協力によって、授業を実施する。一部を分担して授業を行うが、授業内容全体については、全担当教員が随時、連絡調整する。教科横断的なカリキュラム開発にも対応できるよう、院生の課題に応じて、ティームティーチングを導入する。
 オリエンテーションでは、講義のねらいと方法について共通理解をはかる。院生の実践的研究課題の発表、<系>の担当教員の紹介により、院生の課題に応じた研究計画をたてる。
 講義は、院生が選択した<系>を中心に行う。受講生を課題に応じて<系>グループに分け、<系>の担当教員がローテーションにより、講義・演習を行う。各教科における知識・技能を活用する学習課題や活動を検討する。
 発表準備は、院生が、「活用を図る学習活動」を組み込んだ単元(教材)開発を行う。発表会は、<系>を中心に実施し、担当教員、受講者が一堂に会し、多様な議論を深める。
・日程
第1回:オリエンテーション/講義のねらい及び進め方の説明、院生の課題発表と<系>の担当教員の紹介により、院生の課題に応じた授業実施計画をたてる(全担当教員)
第2回:講義1/院生の選択した<系>を中心に、院生の課題に応じてローテーションで講義を行う。各教科および内容領域における知識・技能の習得と活用を具体化する学習課題や学習活動、評価について扱う。(全担当教員)
第3回:講義2/同上(全担当教員)
第4回:講義3/同上(全担当教員)
第5回:講義4/同上(全担当教員)
第6回:発表準備1/院生が選択した<系>を中心に、各教科の単元ないし内容を取り上げ、具体的な単元(教材)プランの開発を通して、教科内容の習得と活用をはかる教科学習の事例を作成する。院生の選択した教科及び内容に応じて、教員が指導にあたる。必要に応じてティームティーチングを行う(8回)。(全担当教員)
第7回:発表準備2 院生の課題の再検討/院生が選択した<系>で演習(全担当教員)
第8回:発表準備3 教科内容の分析/院生が選択した<系>で演習(全担当教員)
第9回:発表準備4 学習指導要領及び教科書の分析/院生が選択した系>で演習(全担当教員)
第10回:発表準備5 単元(教材)開発構想の検討/院生が選択した<系>で演習(全担当教員)
第11回:発表準備6 学習課題及び学習過程の検討/院生が<系>に分かれて演習(全担当教員)
第12回:発表準備7 教育目標及び評価の検討/院生が選択した<系>で演習(全担当教員)
第13回:発表準備8 発表内容の構成及び修正/院生が選択した<系>で演習(全担当教員)
第14回:発表会1 <系>を中心に、院生が発表を行い、協議を行う。(全担当教員)
第15回:発表会2 <系>を中心に、残りの院生が発表を行い、最終的な振り返りを行う。(全担当教員)

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
教科の内容習得は、授業のゴールではありません。教科内容は、資質・能力を育成するためのエグザンプルです。教科内容がどのような資質・能力の育成につながるかを考えて授業内容をノートに整理してください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
新しく大学入試に導入される共通テストの試行問題をホームページから入手し、各教科の授業づくりの参考にしてください。授業時間外の学修時間の目安は、1コマの授業につき、予習準備が90分、復習が90分です。

【成績の評価】
・基準
成績評価基準:C(合格に必要な最低限度)基準
学部卒院生 各教科における知識・技能の習得と活用をはかる学習活動(課題と活動の特質)を理解できる。
現職院生  各教科における知識・技能の習得と活用の特質を理解し、具体的な単元を開発できる。
・方法
 以下の観点から、授業中の発表や討論、レポートを中心に、総合的に評価する。
・各教科の基本的概念の理解(<系>における講義担当分について)(20%)
・発表準備にあたっての課題意識、計画の設定や進め方(20%)
・開発単元プランの独自性(20%)
・各教科の知識・技能の習得と活用のための実践的知見の創出(20%)
・発表内容の具体性/発表の質疑応答に対する態度(20%)

【テキスト・参考書】
学生の設定した主題に関わる文献及び資料を、各担当教員より指示します。

【その他】
・オフィス・アワー
日時や連絡先等は、各教員から授業の際に具体的にお知らせします。

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