教材開発のための教科内容研究(歴史学領域)
 Curriculum Contents for Teaching Materia Development (History)
 担当教員:大喜 直彦(DAIKI Naohiko)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科児童教育コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年,2年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
歴史学を中核に据えつつも、考古学・民俗学など学際的・総合的な視野から教材開発ができるように実践力を高めることを目的とする。 歴史学習については、学習指導要領において、「社会参画、伝統や文化、宗教に関する学習の充実」を図るとされている。こうした「伝統や文化」「宗教」を担う文化財が、何を教え、何を学習者に考えさせることができるのか。この点を考えるための教科内容研究を、本授業ではすすめる。

【授業の到達目標】
 学習指導要領等により,歴史学習の現状と課題を把握し,フィールドワークを含む歴史的事象の考察を行なうとともに,日本及び世界の歴史の展開を総合的に理解し,歴史認識を深めたり,歴史的思考力を培うための小学校社会及び中学校社会歴史分野の教材を開発することができる。

【授業概要(キーワード)】
歴史分野、文化財、フィールドワーク、教材開発、社会科

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
 教科教育高度化分野の社会科を指導するにあたって、古文書・記録・絵巻などの文献史料、建築物や宗教・民俗行事など有形無形の文化財について、特段の専門性を身につけることができる。分野別選択科目

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに

【授業計画】
・授業の方法
 最初に教材開発の対象となる文献史料・無形文化財などを調査・見学する。身近な地域にあるものから、政治経済そして文化へと視野を広げていくようにする(フィールドワーク)。 次に個人ないしグループを作り、各々で主題を明確にして、教材開発を行う。続いてその成果を発表し(中間発表)、指導・助言、相互の批判、討論によって教材開発研究を深化させる。最後にレポートにまとめる。なお、講義実施における環境、受講人数、興味関心、進捗などの各状況により多少の変更もありえます。
・日程
第1回:オリエンテーション
第2回:教材開発の対象となる文献資料・無形文化財などの調査・見学(1)
第3回:教材開発の対象となる文献資料・無形文化財などの調査・見学(2)
第4回:教材開発の対象となる文献資料・無形文化財などの調査・見学(3)
第5回:教材開発の対象となる文献資料・無形文化財などの調査・見学(4)
第6回:フィールドワークをもとに教材開発研究(1)(グループ活動)
第7回:フィールドワークをもとに教材開発研究(2)
第8回:フィールドワークをもとに教材開発研究(3)
第9回:中間発表(1)(指導・助言、相互の批判、討論によって教材開発研究を深化させる。)
第10回:中間発表(2)
第11回:中間発表(3)
第12回:中間発表(4)
第13回:レポートのまとめ(1)
第14回:レポートのまとめ(2)
第15回:学習の成果及び課題等について話し合い、学習全体を総括する。
※なお、講義実施における環境、受講人数、興味関心、進捗などの各状況により多少の変更もありえます。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
・講義で学んだ内容に関連することを自ら図書館やインターネットで自分なりに調べ、理解を深める努力をしてください。
・議論に加わり、課題に対する認識を一層深めようとする姿勢をもつように心掛けてください。
・引率教員の説明や指示に従い迅速に行動してください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
・予習・復習に必要な学修時間の目安は、それぞれ1時間/週です。
・課題・レポートはしっかりこなしてください。
・参考文献などにふれておくことが大切です。
・詳細は授業中に適宜指示します。

【成績の評価】
・基準
基準(合格に必要な最低限度):
・学部卒院生:歴史等の知見とフィールドワークを踏まえた小学校及び中学校社会科・歴史分野の様々な教材について理解できる。
・現職教員院生:歴史等の知見とフィールドワークを踏まえた小社会及び中社会歴史分野の教材を開発できる。
・方法
 教材開発のレポート(学習指導案含む)及び発表等を中心に、以下の観点で総合的に評価します。
 ・演習や課題設定に関して主体的・積極的に参加し、意欲的に取り組んだか(20点)。
 ・レポートや発表内容が設定された目標に到達しているか(60点)。
 ・内容に関する理解や工夫が見られたか(20点)。

【テキスト・参考書】
 テキストは、特に指定のものはありません。調査や史料整理など役立つ文献は、授業において適宜指示します。またはそのコピーを配付します。

【その他】
・学生へのメッセージ
 史料調査など、卓上の研究ではないので、受け身とならず、積極的に参加して、体験を積んでください。
・オフィス・アワー
 オフィスアワーについての詳細は、講義時に説明します。相談場所は基本的に大喜研究室で行います。

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