【授業の目的】
地理学は,現象の空間的側面に注目すること,ある現象の理解のために地域内の諸現象との関連で理解しようとすること,また大小様々な空間スケールの諸現象との関連で当該現象を理解しようとすることといった,学問的傾向を有する。 本授業科目は,このような地理的な見方や考え方を培い,現代世界および日本の地域的特色や地域の課題をとらえることをめざす学校教育の地理および地理的分野において,教科(分野)内容に関する専門性と,その教科(分野)内容を授業や教材に具体化する能力の向上を目的とする。
【授業の到達目標】
本授業では,とくに地理学領域における専門的資質能力を向上することができる。
【授業概要(キーワード)】
教材開発,教科内容,地理学
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:26~50% C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:26~50% C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:26~50%
【SDGs(持続可能な開発目標)】
11.住み続けられるまちづくりを 14.海の豊かさを守ろう 15.陸の豊かさも守ろう
【授業計画】
・授業の方法
地理学領域には幅広い人文社会現象のみならず自然環境まで含まれるため,受講生のテーマに応じた専門性の向上が求められる。そこで本授業は、基本的に受講生による報告と協議の形式で行う。本授業は、オリエンテーション、内容探究、教材開発、発表会で構成される。 ○ オリエンテーションでは、講義のねらいと方法について共通理解を図る。 ○ 内容研究では,受講生のテーマに応じた教育内容について,先行研究および自らの研究成果について検討し,発表会において報告し,受講生全員で検討する。 ○ 教材開発では、自らの内容研究および先行実践の検討をふまえて、具体的な教材化と授業計画を構成して,これを発表会で報告し,受講生全員で検討する。 予習・復習に必要な学習時間の目安は,それぞれ1時間/週程度です。
・日程
第1回: オリエンテーション 講義のねらいおよび進め方についての説明。 第2回: 内容研究1-1 受講生のテーマに関連する先行研究について報告し,受講生全員で協議を行う。 第3回: 内容探究1-2 同上 第4回: 内容探究1-3 同上 第5回: 内容探究1-4 同上 第6回: 中間発表会 先行研究のレビューに基づいた受講生の課題を発表し,受講生全員で協議を行う。 第7回: 内容探究2-1 中間発表会での課題をうけて、受講生自らの課題に関するデータ収集などの検討を行う。 第8回: 内容探究2-2 同上 第9回: 内容探究2-3 同上 第10回: 内容探究2-4 同上 第11回: 内容探究2-5 同上 第12回: 教材開発1 受講生のテーマに関する開発教材について,自らの内容研究と先行実践をふまえて検討する。 第13回: 教材開発2 同上 第14回: 発表会1 受講生による検討結果のまとめと開発教材について発表し,受講生全員で協議する。 第15回: 発表会2 同上
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
受講生の専門に応じて教員と相談して決めた文献を,授業の前後によく読んで理解することとし,また発表に際してはその内容をとりまとめて報告してもらいます。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
授業前には,文献(論文や書籍)をよく読んで理解に努めてください。その際,必要に応じて図書館やインターネットを利用して事前学習を進めてください。授業後は,改めて文献の理解を深めるよう事後学習を,次の授業準備とともに,進めてください。
【成績の評価】
・基準
合格に必要な最低限度の基準 ・学部卒院生 地理学に関連する内容研究および教材開発の経験をもとに、基本的な研究方法および教材化の方法について説明することができる。 ・現職院生 地理学に関連する内容研究および教材開発の経験をもとに、自らの研究テーマを学界動向に位置付け,教材化について提案できる。 ・方法 次の項目について、授業での発表(50%)やレポートなど(50%)を通して評価します。 ・内容研究にあたっての適切な先行研究の検討と課題意識の明確化 ・内容研究にあたっての妥当な検討結果 ・教材開発にあたっての教材開発の独自性 ・教材開発にあたって必要とする教育内容の吟味や先行実践の検討 ・発表内容の具体性(中間発表会、発表会) ・発表の質疑応答に対する態度(中間発表会、発表会)
・方法
次の項目について、授業での発表(50%)やレポートなど(50%)を通して評価します。 ・内容研究にあたっての適切な先行研究の検討と課題意識の明確化 ・内容研究にあたっての妥当な検討結果 ・教材開発にあたっての教材開発の独自性 ・教材開発にあたって必要とする教育内容の吟味や先行実践の検討 ・発表内容の具体性(中間発表会、発表会) ・発表の質疑応答に対する態度(中間発表会、発表会)
【テキスト・参考書】
予め用意すべきテキスト・参考書はありません。受講生のテーマに応じて,文献を選択します。
【その他】
・学生へのメッセージ
受講者の興味・関心によるテーマをもとに課題研究や発表が構成されるため,積極的な姿勢での議論,検討を求める。
・オフィス・アワー
月曜 16:20-17:00 授業時に周知するメールアドレスに連絡してください。
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