教材開発のための教科内容研究(化学領域)
 Curriculum Contents for Teaching Material Development (Chemistry)
 担当教員:後藤 みな(GOTO Mina)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科児童教育コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年,2年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
化学教授に関する教材開発の能力の向上を図るために、「粒子」概念に焦点化して、関連する実験の指導方法、教材開発、化学の発達史及び現代化学の研究成果、化学を基盤とする科学技術の発展と実社会・実生活との関係を理解することを目的とする。

【授業の到達目標】
(1) 「粒子」概念を中心とした物質観を育成する教材を開発することができる【技能】
(2) 観察・実験活動を適切かつ安全に指導することができる【技能】
(3) 「粒子」概念の理解を促す教材開発について討議することができる【態度・習慣】

【授業概要(キーワード)】
教材開発、化学、実験

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この授業は、教材開発の能力の助長、ならびに化学の発達史に関する専門的知識を身につけるものである。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに

【授業計画】
・授業の方法
教員が化学の専門的な研究等に関して講述し、その内容について受講生が考察、討論する。初等・中等学校の化学領域の中から、具体的なテーマを設定して教材開発を行う。各グループで作成した教材についてプレゼンテーションし、相互評価する。なお、グループ活動では、現職教員と学部新卒者のグループに分けて作業を行う。
・日程
第1回:オリエンテーション、化学に対する興味・関心の調査
第2回:理科教育(化学領域を中心として)の現状(演習)
第3回:理科における教材開発の目的と授業における役割(演習)
第4回:理科(化学領域)における教材開発をめぐる課題と教材利用の可能性(演習)
第5回:理科(化学領域)の専門性の育成1-化学の史的変遷と現代化学-(演習)
第6回:理科(化学領域)の専門性の育成2-化学における「粒子」概念-(演習)
第7回:理科(化学領域)の専門性の育成3-「粒子」概念に関する教材について-(演習)
第8回:理科(化学領域)の専門性の育成4-実験を中心とする探究活動の在り方-(演習、実験)
第9回:理科(化学領域)の専門性の育成5-実験及び安全教育-(実習、実験)
第10回:理科(化学領域)の専門性の育成6-科学技術の発展と実生活とのかかわり-(演習)
第11回:理科(化学領域)における教材作成とプレゼンテーションの準備(演習)
第12回:プレゼンテーション1(発表・討論)
第13回:プレゼンテーション2(発表・討論)
第14回:作成した教材(指導案を含む)の改善(演習)
第15回:まとめ(演習)/これまでの学習の成果と授業全体のまとめ

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
討論、グループ活動、プレゼンテーション等にも積極的に参加するようにしてください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
テキストや配布資料を精読し、その内容を理解しておいてください。学習内容を踏まえて、発表の準備を行うようにしてください。予習・復習に必要な学修時間の目安はそれぞれ1時間/週です。

【成績の評価】
・基準
C(合格に必要な最低限度)基準
・ 演習やディスカッション等に主体的・積極的に参加し、設定された目標の到達に向けて努力しているか。
・ 演習や課題発表の内容等が設定された目標に到達しているか。
・ 内容に対する理解や工夫等が見られたか。
・ 器具や薬品の取り扱い及び観察・実験における安全に十分配慮しているか。
・学部卒院生:理科(化学領域)の諸理論や諸法則を理解した上で、科学的概念を育成する教材を構想することができる。
・現職教員院生:理科(化学領域)の諸理論や諸法則を理解した上で、科学的概念を育成する教材を開発することができる。
・方法
以下の評価の観点に則り、レポート、発表内容、及び実験技能等を中⼼に、総合的に判断し評価します。
・ 演習やディスカッション等に主体的・積極的に参加し,設定された⽬標の到達に向けて努力しているか。
・ 演習や課題発表の内容等が設定された⽬標に到達しているか。
・ 内容に対する理解や⼯夫等が⾒られたか。
・ 器具や薬品の取り扱い及び観察・実験における安全に⼗分配慮しているか。

【テキスト・参考書】
参考書:身近な現象の化学1及び2(培風館)、 化学実験書(実験で学ぶ化学の世界1-4など)、小学校学習指導要領解説 理科編、中学校学習指導要領解説 理科編
参考資料:講義時に適宜配布します。

【その他】
・学生へのメッセージ
討議やプレゼンテーションなどを多く取り入れるため、積極的に発言してください。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」は後藤研究室(地教2号館5階)において、原則、木曜日の13:00-14:30とします。

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