【授業の目的】
コミュニケーション能力の素地となる、価値観の多様性・多義性を理解する力を養成するための教材として、英語文学の作品を活用することが考えられる。この授業では、英語文学を教材として、知識・技能を習得するための学習、課題探求型の学習、協働的な学びを実践する学習を、授業において展開するための指導力養成を目的とする。
【授業の到達目標】
① 英語教科書に収録されている文学教材を分析し、その特徴や問題点を指摘することができるようになる。
② ①の教材について、実際の授業ではどのように活用されているか、分析、考察、議論することができるようになる。
③ ①の教材について、授業ではどのように活用できるか考案することができるようになる。
④ ①～③を踏まえて、教科書の文学教材を使用して、また、自ら選定した英語文学作品を使用して、どのような授業を展開することができるか考案し、指導案を作成することができるようになる。
【授業概要（キーワード）】
英語文学 英語圏文学 英語教育 教材研究
【学生主体型授業（アクティブラーニング）について】
A-1．ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。：1～25％
B-1．学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。：1～25％
C-1．自分の意見をまとめて発表する機会がある。：1～25％
A-2．小レポート等により、事前学習（下調べ、調査等含む）が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。：1～25％
C-2．事前学習（下調べ、調査等含む）をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。：1～25％
【科目の位置付け】
教職に係る高度な専門性を育成するために設置された４分野の「分野選択科目」（「学校力開発分野」「学習開発分野」「教科教育高度化分野」「特別支援教育分野」）中の「教科教育高度化分野」に該当する。
【SDGs（持続可能な開発目標）】
04.質の高い教育をみんなに
【授業計画】
・授業の方法
① 英語教育における文学教材の位置づけと特徴について講義します。
② ①を踏まえて、英語教科書に収録されている文学教材や、その実践例について、分析、考察、発表、議論を通して理解を深めます。
③ ②を踏まえて、教科書に収録されている文学教材について、活用法を考案し、発表、議論を行います。
④ ①～③を踏まえ、文学作品から新たに教材を作成し、発表、議論を行います。
・日程
第１回 イントロダクション
第２回 英語教育における文学教材の位置づけとその特徴や問題点
第３回 中学校英語における文学教材
第４回 高等学校英語における文学教材
第５回 小学校外国語・外国語活動における文学教材
第６回 文学教材の実践例（１）
第７回 文学教材の実践例（２）
第８回 これまでの振り返り
第９回 教科書に収録された文学教材の活用法を考案する（１）
第10回 教科書に収録された文学教材の活用法を考案する（２）
第11回 教科書に収録された文学教材の活用法についての発表と議論
第12回 文学作品から新たに教材を作成する（１）
第13回 文学作品から新たに教材を作成する（２）
第14回 文学作品から新たに作成した教材についての発表と議論
第15回 全体の振り返りとまとめ
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
①授業中は配付されたテクストや資料をよく読み、重要事項はメモを取るなどして知識を定着させ、理解を深められるように努めてください。
②他の受講者の発表に耳を傾け、議論には積極的に参加しましょう。
・授業時間外学習（予習・復習）のアドバイス
予習・復習に必要な学習時間の目安は、それぞれ週に１時間程度です。図書館やインターネット上の文献を利用して、授業の理解を深めるようにしましょう。英語文学の作品や、英語圏の社会や文化、歴史等に関する文献を積極的に読んでください。
【成績の評価】
・基準
Ｃ（合格に必要な最低限度）基準：
① 英語教科書中の文学教材を分析し、特徴や問題点を指摘することができる。
② ①の教材について、実際の授業ではどのように活用されているか、分析、考察、議論することができる。
③ ①の教材について、授業ではどのように活用できるか考案することができる。
④ ①～③を踏まえて、教科書の文学教材を使用して、また、自ら選定した英語文学作品を使用して、どのような授業を展開することができるかを考案し、指導案を作成することができる。
・方法
上記の基準ついて、次の方法で判断します。
授業ごとのコメント・ペーパー（20％）、 レポート２回（40％）、発表２回と議論への参加（40％）
【テキスト・参考書】
学習指導要領 学習指導要領解説
その他、適宜、必要なテクストや資料を配付したり、参考書を紹介したりします。
【その他】
・学生へのメッセージ
文学教材を授業で本格的に使用するという機会はあまりなかったかもしれませんが、英語力の向上だけでなく、異文化理解という観点からも貢献できる教材です。活用法の手がかりを見つけてください。
・オフィス・アワー
金曜日16：20 ～ 17：50 三枝研究室 地域教育文化学部２号館４階 その他、在室中は随時、対応します。確実に面談したい場合は事前に予約してください。連絡先は授業内でお知らせします。
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